日々の暮らしに学ぶ、瀧本氏講師にヘリテージマネ講座/住田

▲ 暮らしの中で引き継がれてきた習慣や伝承をテーマに講演した瀧本氏=住田町役場
各地から約40人が出席して熱心に聴講=住田町役場

各地から約40人が出席して熱心に聴講=住田町役場

 気仙伝統文化活性化委員会(山口康文委員長)主催の平成27年度第3回「ヘリテージマネージャー養成講座」は13日、住田町役場で開かれた。日本や地域の習慣、伝承をテーマにした講演が行われ、受講者らは日々の暮らしに息づく神事やまつり、暦などを学び、理解を深めた。

 講座は、文化庁による文化芸術振興費補助金(文化遺産を活かした地域活性化事業)を受けた「気仙の信仰習俗再発見による地域伝統文化活性化事業」の一環で、26年度から展開。文化財を生かすために協力し、その資料作成などができるヘリテージマネージャーの育成を目的としている。一般社団法人ケセンきらめき大学が共催し、町と町教育委員会が後援した。

 この日は、気仙各地から約40人が受講。講師は、世田米出身で世田米天照御祖神社などの宮司を務める瀧本正德氏。「今を生きる~日々の暮らしの中の習慣や伝承を知ろう~」と題し、▽神事の原点▽まつり▽国体・国柄▽日常の生活──の4点から、日常生活に息づく日本ならではの習慣、伝承、文化を解説した。

 まつりの話題では、家庭にも正月や節句などのさまざまなまつりがあると紹介。節句には、1月7日の人日(じんじつ、七草の節句)、3月3日の上巳(じょうし、桃の節句)、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕、9月9日の重陽(ちょうよう、菊の節句)の五節句があるとした。そのうえで、「節句を暮らしの中にぜひとも取り入れてほしい。先になって祝う習慣を持って」と呼びかけた。

 また、礼法の流れ、忌中と神事とのかかわりなどにも言及。最後に、「日々の何気ない習慣、暮らしには大切な意味がある。改めて、この里、この暮らしを見つめ直してほしい。結ぶ心で、先人から地域に伝承されている多くの民俗的文化を感じながら、心豊かな日々と、地域と人々の活性化につなげてほしい」と述べ、結んだ。

 受講者らは質問も交えながら、熱心に聴講。瀧本氏の解説をもとに礼法を実践する姿もあり、改めて日本ならではの習慣などを見つめ直していた。

 本年度の養成講座は、この日で終了。同委員会では、28年度も講座の開催を計画している。