「小学生のため」協力を、ネットで水泳教室寄付募る/総合型りくぜんたかた

▲ 水泳教室の開催費支援を呼びかけるレディーフォーの専用ページ

 陸前高田市のNPO法人・総合型りくぜんたかたは7、8月、市内の小学生を対象に開催する水泳教室に向け、参加者のバス送迎費や講師依頼料に充てる資金をインターネットのクラウドファンディング(CF)方式で募っている。25日午後5時現在、目標額(30万円)の14%にしか達しておらず、「楽しみにしている子どもたちのために」と広く協力を呼びかけている。

 

開催費ねん出厳しく

 

 同法人は平成25年4月に設立。地域住民の健康推進、体力向上を図ろうとスポーツ教室や講座を開き、高齢者をはじめ誰もが楽しめるニュースポーツの普及にも力を入れている。
 震災で市内のプール施設が被災した中、同法人は25年度から毎年、大船渡市立根町のY・Sセンタープールでの水泳教室を開催。小学生の長期休みに合わせて企画し、毎回、定員オーバーするほど多数の申し込みがあるという。
 4回目となる今夏の水泳教室は、7月28、29、8月1、2日の4日間。泳力別の3コースに分かれて水泳を楽しむ。
 これまでは補助金などを活用して開催費をまかなってきたが、今年はインターネットを通じて不特定多数の賛同者から寄付を集めている。国内最大のクラウドファンディングサービスを手がける「READYFOR?(レディーフォー)」に専用ページを掲載し、フェイスブックなどSNS上でも支援を求めている。 
 25日午後5時現在の支援総額は4万2000円。出資金額は一口当たり3000、1万、3万円の3段階で、法人側からは金額に応じて子どもたちからのお礼の手紙、ポストカード、クリアファイルなどが贈られる。
 募集は6月27日(月)午後11時まで。目標額に達しない場合は、支援者に返金されるが、教室は中止しないこととしている。
 同法人の戸羽理智サブマネジャーは「バスの送迎費などをねん出するのは厳しい。保護者からも続けてほしいという声がある。子どもたちのためにも協力してほしい」と呼びかける。
 レディーフォーの専用ページ(https://readyfor.jp/projects/letswimming)。問い合わせは同法人(℡47・4720)へ。