三笑の「真いか冷麺」ご当地おつまみGPで金賞、有りそうでなかった新商品/大船渡

▲ 「新しい味」という真いか冷麺㊤
ご当地おつまみグランプリの金賞に輝いた

ご当地おつまみグランプリの金賞に輝いた

 寿司ネタの製造・販売などを手掛ける大船渡市立根町の㈱三笑(佐々木隆男社長)が開発した新商品「真いか冷麺」が、今年3月の「FOODEX JAPAN 2016(第41回国際食品・飲料展)」(千葉県・幕張メッセ)で開催された「ご当地おつまみグランプリ」で金賞を受賞した。イカそうめんのように麺状に細かく切った三陸産の真イカを冷麺スープで食べるという、有りそうでなかった商品で、6月から岩手県内のスーパーなどで販売される。

 

6月からマイヤなどで販売

 

 真いか冷麺は、イカそうめんの歯ごたえの良さと冷麺特有のコシの強さが似ていることに佐々木社長が着想を得て、昨年1月、商品開発がスタートした。
 盛岡冷麺㈱の監修のもと、冷麺スープの開発に試行錯誤を繰り返し、冷麺よりもスープを甘くすることでイカの風味を生かした商品を完成させた。
 三陸産真イカと盛岡冷麺をコラボレーションさせた新商品の市販に向け、同社は公益財団法人さんりく基金の県北沿岸地域特産品開発事業の助成金を活用して商品パッケージを制作。
 新商品として体裁が整ったことから、気仙地区第三セクター物産振興協議会の一員として、アジア最大級の食品・飲料専門展示会である「FOODEX JAPAN」に出展。スーパーのバイヤーやレストランのシェフなど、食のプロが訪れる同展で「新しい味」と好評を博し、来場者の投票で決まるご当地おつまみグランプリ(ご当地フードグランプリ事務局主催)で見事金賞に輝いた。
 同社ではすでに、㈱セブン&アイ・ホールディングス(東京都)の通販サイト「オムニ7」で「真いか冷麺」を販売中。6月1日からは、マイヤ全店で販売を開始することにしており、同2日に移転オープンする大船渡店を含めて気仙各地の店頭に並ぶ。マイヤでは同グランプリの表彰状などをモチーフした販売促進ポップをつくり、ご当地商品としてアピールしていくという。
 このほか、盛岡市の㈱川徳はお中元ギフトとしての6月から注文を受け付ける予定。さらに、いわて生活協同組合も共同購入商品として取り扱う。
 「真いか冷麺」は1パック当たりの内容量が真イカ80㌘、冷麺スープ40㌘で、価格は398円(税抜き)。
 佐々木社長は「真イカの食べ方をもっと広げたいと思っていた。盛岡冷麺とともに作ったオール岩手の商品でもある」と胸を張って説明。
 さらに「お酒のおつまみとして考えた新しい味で、ビールによく合うのでぜひ一度食べてみてほしい」と話している。