国の給与水準下回る、3市町のラスパイレス指数/気仙

 県はこのほど、県内市町村の平成28年4月1日現在のラスパイレス指数の状況などをまとめた。国家公務員の給与を100とした場合の地方公務員の給与水準を示す同指数は、気仙3市町とも国の水準を下回った。気仙3市町を全県の市町村平均と比較すると、大船渡市が上回り、陸前高田市と住田町は下回った。


170107-1%e9%9d%a2%e3%83%bb%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%83%91%e3%82%a4%e3%83%ac%e3%82%b9%e6%8c%87%e6%95%b0%e8%a1%a8 ラスパイレス指数は地方公共団体と国の職員構成を同一と仮定し、地方公共団体の一般行政職の月額給料と国の行政職の俸給月額を学歴別・経験年数別に対比させて算出するもの。市町村は給与の実態把握と適正化を図る資料として活用している。
 県によると、市町村平均の指数は97・2で、前年を1・9ポイント上回った。市平均は前年比2・0ポイント増の97・6、町村平均は同1・5ポイント増の95・6だった。
 県内で最も高かったのは盛岡市の100・2で、最も低かったのは軽米町の92・3。
 気仙3市町では、大船渡市が同0・9ポイント増の97・4、陸前高田市が同0・1ポイント減の95・1、住田町が同0・3ポイント増の94・1となった。
 給料に諸手当を加えた28年4月分の県内市町村一般行政職の平均給与月額は、前年比1398円減の37万2036円(平均年齢41・9歳)。全国地方公共団体の平均は40万7147円(同42・3歳)で、県内市町村平均との差は前年同月の3万9204円から縮小した。
 平均給料月額は、県内市町村一般行政職が31万1354円で、同720円減。給与制度の総合的見直しの実施や、職員構成の変動が理由として挙げられている。
 このうち気仙の平均給与月額は、大船渡市が41万8912円(同42・2歳)、陸前高田市が34万3099円(同40・8歳)、住田町が33万9707円(同42・1歳)。
 一方、国家公務員の算定に準拠した場合の県内市町村平均給与月額は33万6036円。地域手当支給額の差などにより、国家公務員の月額を7万4948円下回るとしている。
 特別職の給料月額(28年4月1日現在)は、市町村長平均が69万6850円。市町村別では最高が盛岡市長の113万8000円、最低が軽米町長の56万5200円。
 気仙は、大船渡市長が81万6000円、副市長が67万5000円。陸前高田市長は65万6000円、副市長が63万8000円。住田町長は67万5000円、副町長が55万6000円。
 議員報酬(同)は、大船渡市32万円、陸前高田市30万円、住田町19万6000円。
 県内市町村別のラスパイレス指数は別表の通り。