食から高血圧予防を、「健康ごはん道場」で講話と調理実習/大船渡市(別写真あり)

▲ 高血圧予防をテーマにした調理実習を展開=保健介護センター

 大船渡市による「毎日おいしい♪健康ごはん道場」は21日、盛町の保健介護センターで開かれた。高血圧予防をテーマにした講話と調理実習が行われ、参加者らは食と健康とのかかわりを再認識しながら、高血圧を防ぐ知識やレシピを学んだ。
 この教室は、血圧や血糖が高い人向けに、おいしくて健康になれるレシピを紹介しようと、同日と28日(火)の2回企画。初日は血圧編として開かれ、市民ら16人が参加した。
 講師は市の栄養士らが務め、はじめに「健康力を高める食生活」として、健康的な食生活のルール、健康の指標となる体重や排便状態などを解説。食生活のルールでは、「朝、昼、夕の3食を決まった時間に食べる」「自分の手で目安量を知る」「主食、主菜、副菜をそろえる」の3点を挙げた。
 血圧と関係が深い塩分の話題では、一日に摂取する食塩量として、高血圧の人は6㌘、健康的な女性は7㌘、男性は8㌘と説明。高血圧を予防する食事ポイントには、「主食はご飯」「生の野菜、果物などカリウムが多く含まれる食品を意識して食べる」「味のメリハリをつける」を列挙し、「メーンのおかずを味のあるものにし、ほかのメニューを薄味にすると、少ない塩分でも満足感が得られる」などとアドバイスした。
 続く調理実習では、減塩を意識した「豆腐の豚肉巻き味噌バター風味」「りんごとおろし大根のゆずはちみつ和え」「しょうが茶」に挑戦。4班に分かれた参加者らは役割を分担して調理を進め、完成後は試食も。講師陣からは、減塩や作る際のコツなども聞き取っていた。