一足早く〝春〟、気仙は479人に吉報/各県立高校で合格発表(別写真あり)

▲ 合格者を伝える掲示板で自分の受験番号を探す受験生たち=大船渡高校

 県立高校の一般入試合格者が16日、各校で一斉に発表された。気仙3市町の4校10学科は、合わせて479人が合格。発表が行われた各校では、一足早く〝春〟を迎えた受験生が、友人や保護者たちと喜びを分かち合い、4月からの高校生活に期待と希望を膨らませていた。

 県教育委員会によると、大船渡、大船渡東、高田、住田の全日制9学科(総定員640人)の一般入試(実質定員620人)では474人、大船渡定時制・普通科(定員40人)では5人が合格した。
 推薦入試は1月に実施され、3校4学科に20人が合格していた。全日・定時制の推薦・一般入試を合わせた総受験者数は504人、総合格者数は499人となった。
 このうち、大船渡市猪川町の県立大船渡高校では、発表時刻の午後3時が近づくにつれ、緊張した表情の受験生が集まり、合格発表の掲示を待った。
 合格者の番号が掲示されると、自分の受験番号を見つけた受験生が、「あった!あった!」と掲示板を指さしたり、友人たちと抱き合ったりして喜びを爆発させていた。
 大船渡中学校の山﨑淳史君は「合格できてうれしい。中学校より密度が濃い学校生活になると思うので、頑張りたい。良い友人やクラスをつくりたいし、男子バレー部に入って、部活動にのめり込みたい」と喜びを語った。
 大船渡第一中学校の三浦あかりさんは「美術部に入りたい。勉強と部活動を両立できるように頑張りたい」と笑顔で話していた。


4校8学科で二次募集へ

 

 県教委は同日、合格者数が定員に満たないために入学志願者を二次募集する高校・学科を発表。気仙では全日・定時制合わせて4校8学科が募集する。
 全日制は高田・普通科(二次募集31人)、同・海洋システム科(同28人)、大船渡東・農芸科学科(同19人)、同・機械科(同24人)、同・電気電子科(同22人)、同・情報処理科(同14人)、住田・普通科(同8人)。定時制は大船渡・普通科(同35人)。
 出願期間は、17日(金)午前9時から22日(水)正午まで。試験は24日(金)で、合格発表は28日(火)午後3時から、各校で実施する。