ご当地グルメ定着さらに、ホタワカ御膳1周年(別写真あり)

▲ さらなる普及を目指し、PR大使を任命=陸前高田
1年と1日で累計販売7500食を達成したホタワカ御膳

1年と1日で累計販売7500食を達成したホタワカ御膳

 陸前高田市のご当地グルメ「ホタテとワカメの炙りしゃぶしゃぶ御膳」(ホタワカ御膳)のデビュー1周年に合わせた関係者の会合が27日、同市高田町の市コミュニティホールで開かれた。広田湾産の活ホタテ、ワカメ、ブランド米「たかたのゆめ」を使い、同市の食の魅力を詰め込んだメニューで、1年と1日で累計販売7500食を達成。同日はPR大使も任命し、地域の観光資源としてさらなる定着を目指す。

 

2年目飛躍の年に
PR大使の任命式も

 

 「少しの反省と1歳を祝う会」と銘打ったこの日の会合には、市内飲食店や宿泊業、市、市観光物産協会、漁協などの関係者・団体でつくり、開発に当たった「陸前高田ホタテとワカメ料理推進協議会」(佐々木浩会長)のメンバーら約20人が出席。
 戸羽太市長は「ホタワカ御膳が、『奇跡の一本松』と並ぶ陸前高田のシンボルとなるよう行政もともに頑張っていく」と述べた。
 全国各地でご当地グルメのプロデュースを手がけ、ホタワカ御膳にも開発段階から指導に当たるヒロ中田氏(じゃらんリサーチセンター)は「当初は1万食突破を目指したが、途中で目標を下方修正した経緯がある。相当いい商品という自負はあるが、冷静に改善できる点を見直し、2年目こそ1万食の達成を」と激励した。
 同協議会は1周年に合わせてPR大使を創設し、御膳をこよなく愛する広田町の団体職員・佐々木信秋さん(34)と、矢作町の主婦・佐々木美津子さんを任命。委嘱状と同御膳を紹介する名刺を手渡され、佐々木(信)さんは「皆さんの思いが詰まった御膳。気を引き締め、自分なりにPRしたい」、佐々木(美)さんは「陸前高田のために微力ながら頑張っていく」と決意を語った。
 ホタワカ御膳は、一昨年1月から重ねてきた会議・試食会を経て、昨年3月25日に完成。
 「刺身」「あぶり焼き」「かき揚げ」のホタテ3種と、歯ごたえの良い新鮮なワカメを特製タレのしゃぶしゃぶで味わえ、米は地元の「たかたのゆめ」を使用。見た目や食べる際の楽しさにもこだわり、「香のもの」や調味料、気仙スギを活用した「お盆」など、細部にも地場産を追求した。
 提供店舗は、高田町の陸丸、カフェフードバーわいわい、キャピタルホテル1000、気仙町のホテル三陽の4カ所。販売価格は各店舗共通、税込み1350円で、ボリューム、価格からも好評を得ている。
 各店ではPRキャンペーンも積極的に展開し、実績を伸ばした。2年目は年間1万食の販売を掲げ、関係機関と連携した販売促進などに力を入れていく。
 「陸丸」店主の佐々木会長は「ホタワカ御膳はまだ〝1歳〟。絶対的な自信をもって提供してきたが、さらに育て上げられるよう皆さんのお力も借りながら頑張っていく」と思いを新たにした。