商工会の拠点再建へ、高田町の現地で地鎮祭/陸前高田(別写真あり)
平成29年8月22日付 1面
陸前高田商工会(伊東孝会長)の事務所である商工会館の新築工事地鎮祭は21日、高田町・本丸公園下の現地で行われた。市内の商工業者を支える拠点であるとともに、新しい中心市街地の要ともいえる施設の無事の完成を願い、関係者が神事に臨んだ。かさ上げ地に整備される建物は本年度中に完成し、来年4月に供用開始予定となっている。
来年4月に供用開始
同日は、同商工会と地権者である市の担当者、設計監理にあたる㈲佐藤設計、工事を担う㈱長谷川建設の関係者ら約30人が出席。鍬入れの儀、玉ぐし奉てんなどを行った。
伊東会長は「震災から6年5カ月が経過し、まちづくりは着々と進んでいる。商工業の拠点となる施設をようやく着工することができた。滞りなく工事が完遂することをお祈りする」とあいさつした。
高田町字砂畑地内にあった商工会館は、平成23年の東日本大震災津波により全壊。同年から同町字鳴石にテントやコンテナの仮設事務所を置き、24年からはプレハブ施設で業務を継続している。
新しい施設は鉄筋造平屋建て。敷地面積は約940平方㍍で、延床面積は545平方㍍。総事業費は1億6748万円で、国や市の補助金も活用する。商工会の事務所と会議室などを設けるほか、アクサ生命の営業所と、同市建設業協会の事務所もテナントで入る予定。
完成は30年3月半ばごろの計画で、新年度には新しい事務所での業務開始が見込めそうだ。