アーティスト招へい、旧横田小で展覧会なども/陸前高田(別写真あり)

▲ 自国の料理を来場者に振る舞うウバトサットさん㊨。展覧会は27日に始まる=横田町

 国内外から招かれたさまざまなアーティストが、現地に滞在しながら制作活動を行う「陸前高田アーティスト・イン・レジデンス(AIR)」プログラムが、陸前高田市内で始まった。21日(土)と、27日(金)〜29日(日)には、横田町の旧横田小学校でアーティストらによるワークショップや展覧会が開かれる。
 AIRは、アーティストがある地域に1〜2カ月滞在しながら、現地の状況や地元の人々との交流を通し、芸術作品を制作・発表するもの。陸前高田では5年目を迎え、今年はタイの画家ウバトサットさん、ラトビアの彫刻家アイガルス・ビクシェさん、日本のハヤシヤスヒコさん、フィリピンのビジュアルアーティストコン・カブレラさんの4人が、旧横田小を拠点に活動している。
 このうち14日は、ウバトサットさんがタイ料理と自身の作品を紹介。訪れた地域住民らは地元の大工が造ったというテーブル兼ベンチに腰掛け、まろやかでスパイシーなチキンカレーに舌鼓を打った。会場にはウバトサットさんが金箔で描いた陸前高田の人々のポートレートも飾られた。
 21日は午後2時〜3時30分まで、アイガルスさんが創作ワークショップを実施。木材などを使い、参加者と一緒に小さな彫刻作品を作る。定員は20人。
 27日からはアーティスト4人による展覧会を開催。同日午後5時〜8時にはオープニングイベントを開く。28日(土)〜29日の展示時間は午前10時〜午後4時で、28日の午前11時〜午後2時にはワークショップを、29日はトークイベントの実施が予定されている。
 参加はすべて無料。問い合わせと創作ワークショップの申し込みは、主催者のなつかしい未来創造㈱(℡090・3757・1639、担当・松山さん)まで。