60年ぶりの大相撲巡業、8月15日に市総合交流セで/陸前高田

▲ 決起総会で夏巡業成功への思いを新たにした出席者ら=高田町

決起総会で成功誓う 

 

 陸前高田市で8月15日(水)に大相撲の夏巡業が行われることとなり、28日、高田町のキャピタルホテル1000で地元関係者による決起総会が開かれた。市内での巡業開催は約60年ぶりといい、力士約280人が訪れる予定。出席者がまちに活気をもたらすイベントを成功させるべく思いを一つにした。
 来年、設立45周年を迎える陸前高田ライオンズクラブ(LC)が「地域経済の活性化、交流人口の拡大を」と、構想を練ってきた地元での夏巡業。昨年10月に開催が決まり、同LCを中心とする「復興・大相撲りくぜんたかた場所 陸前高田ライオンズクラブ実行委員会」(吉田昭彦委員長)が立ち上げられた。
 会場は高田町の高台に建設中で、この春開館予定の市総合交流センター。催しは、同センターのオープン記念事業にも位置づける。
 決起総会には約60人が出席。経過報告のあと、実行委名誉顧問の戸羽太市長が「力士はお年寄りから幼い子どもまですべての人を笑顔にする。復興に、新しいまちづくりに弾みをつける素晴らしいイベントとなるよう、行政としてもバックアップするし、市内全体で盛り上げていきたい」と述べた。
 今後のスケジュールや実行委組織などについて事務局から報告があったあと懇親会も行われた。
 集客数は2800人程度を見込み、先行チケットの予約販売は今春から行う予定。実行委は2月にも会場施設、物販、宿泊、宣伝などの各専門部に分かれて打ち合わせ、準備を本格化する。
 吉田委員長は「震災支援への感謝を示すとともに、陸前高田の『今』を多くの人に見てもらい、交流人口の拡大につなげる絶好の機会。官民一体となり、さらに企業、市民らの絶大なお力添えをお願いしたい」と話していた。