グラフ/追悼の形 それぞれに、気仙3市町の3・11①

 平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、気仙両市だけで2026人(災害関連死含む)が亡くなり、今も281人の行方が分からない。発災から丸7年を迎えた11日には、気仙各地で慰霊と追悼、復興を祈る行事が営まれた。癒えがたい悲しみを胸に、それでも前を向いて──亡き人々に示すのは、まちの再興を誓い、懸命に生きていく姿だ。

 

■折り鶴に願い託す

サン・アンドレス公園で行われた「海上折り鶴流し」。2000羽以上の鶴を船着き場から海へと流した=大船渡町

 

■小さな手のひらを

陸前高田市主催の追悼式。震災を経験していない子どもたちの姿も目立った。この子たちに教訓を伝えていくことも、これから大事になってくる=高田町

 

■御霊よ、安らかに

大船渡市の追悼式典には617人が参列。祭壇に向かい、発災時刻に黙とう。「どうか安らかに」…願いは一つだ=盛町

 

■海へ向かって

神社庁気仙支部による慰霊祭は漁協の荷捌施設で行われた=三陸町綾里

 

■笑顔 増えるように

海岸線沿いに設置された竹とうろう。スマイルの形に彫られたものも=三陸町越喜来

 

■光り輝くまちに

市民有志らによる「高田に輝(ひかり)の花を咲かせよう」。慰霊の灯ろうと花をイメージしたモニュメントなどに、来場者から歓声が上がった。まちが活気づくようにという願いも込められている=高田町(10日)

地元の子どもたちがガラス瓶に絵を描いた=同