〝春〟の訪れ 一足早く、各県立高校で合格発表/気仙は417人が突破(別写真あり)

▲ 合格者を伝える掲示板から、自分の受験番号を探す生徒たち=大船渡高

 県立高校の一般入試合格者は15日、各校で一斉に発表された。気仙3市町の4校10学科では、合わせて417人が合格。合格発表が行われた各校では、難関を突破し、一足早く春を迎えた受験生たちが友人や保護者らと喜びを分かち合い、新年度から始まる高校生活に期待を膨らませていた。
 県教育委員会によると、気仙では大船渡、大船渡東、高田、住田の全日制9学科(総定員600人)の一般入試(実質定員579人)で413人、大船渡の定時制・普通科(定員40人)で4人が合格した。
 1月に実施された推薦入試では、4校5学科で21人が合格。全日・定時制の推薦・一般入試を合わせた総受験者数は440人で、総合格者数は438人となった。
 このうち、大船渡市猪川町の大船渡高校では、発表時刻の午後3時が近づくにつれて、硬い表情の受験生が集まり、合格発表の掲示を待った。
 合格者の番号が掲出されると、自らの受験番号を見つけた生徒たちが「あったー!」と叫んだり、スマートフォンで記念写真を撮るなど、思い思いに喜びを爆発させていた。
 大船渡中の森海斗君は「ソフトテニス部に入って、県大会に出場できるように練習を頑張りたい」と、高田一中の小林位子さんは「合格できてうれしい。絵を描くのが好きなので、美術部に入部したい」と話し、新たな学校生活に胸を弾ませていた。

 

 4校8学科で二次募集へ

 

 県教委は同日、合格者が定員に満たないために入学志願者を二次募集する高校・学科を発表。気仙では、全日・定時制合わせて4校8学科が募集する。
 全日制は、高田・普通科(二次募集49人)、同・海洋システム科(同31人)、大船渡東・農芸科学科(同12人)、同・機械科(同18人)、同・電気電子科(同31人)、同・食物文化科(同8人)、住田・普通科(同19人)。定時制は、大船渡・普通科(同36人)。
 出願期間は、16日午前9時~20日(火)正午。試験は23日(金)で、合格発表は27日(火)午後3時から各校で行う。