室内でも笑顔いっぱい 約60チームが熱戦、クッブ・ジャパン・オープン/住田(別写真あり)

▲ 今年も盛り上がりを見せたクッブ・ジャパン・オープン=下有住

 県クッブ協会(会長・神田謙一住田町長)主催のクッブ・ジャパン・オープン2018岩手住田町は9月30日、下有住の生涯スポーツセンターで行われた。台風接近の影響で初の室内大会となったが、選手たちは、和気あいあいとプレー。勝利を目指すだけでなく選手間同士の交流も楽しみながら、さわやかな汗を流した。
 クッブは木材を利用した的当てゲームで、1チーム6人の団体戦。バトンに似た木の棒を、相手陣地内の木の的に狙って投げる。世代を問わず参加でき、近年は愛好者が増えている。
 当初は世田米の町運動公園野球場で予定していたが、台風接近に伴う降雨の影響で変更。協会主催の大会では初の室内開催となり、5月にライオンズクラブ国際協会332―B地区から寄贈を受けた室内用の道具を活用した。
 フロアを傷めないよう、本来は木材を活用するクッブは発泡ポリエチレン製。棒にもカバーが付いており、屋外と変わらず思い切って投げることができる。
 一般の部には約60チーム、計約500人が参加。3チームごとの予選リーグからトーナメントに変更したが、目立った混乱はなく、選手たちは終始楽しみながらプレー。雨天時も柔軟に対応できることを示し、競技の奥深さを発信する大会にもなった。
 今年も地元チームに加え、県外のクッブ愛好者や住田にゆかりがある人々の参加が目立った。さらに、住田フーズの外国人研修生チームも熱戦を展開し、大会を盛り上げた。
 準決勝まで進出したカーン・ザ・クッブYokohama(神奈川県横浜市)は、東日本大震災を機に気仙の住民らと交流を深めている首都圏在住者で構成。代表の堀江徹さん(58)は「ラッキーもあって、過去最高の成績だった。前夜祭から温かく迎え入れてくれ、今年もみなさんと仲良くなることができた」と話していた。
 優勝を飾ったのは、花巻市の太田上。準優勝は宮城県大崎市の古川クッブくらぶAだった。