青空の下で魅力発信、「すみた産業まつり」に地元産品集結 (別写真あり)

▲ 豪快な調理法でも魅了した「東京オーブン」。1羽のハーフサイズを200食分用意し、完売した=役場前

 第46回住田町文化産業まつりの産業部門「すみた産業まつり」(同まつり実行委員会主催)は28日、役場前などで行われた。青空に恵まれた中、地元産の野菜や肉、加工品などが集結。東京都内に店舗を構える「東京オーブン」も初参加し、町産若鶏肉を豪快に調理した料理などで好評を博した。
 産業まつりは昨年から、木造の役場庁舎前を会場としている。木製屋台上から放たれる「五穀豊穣餅まき」で開幕を飾った。
 会場には飲食、産直、物販、イベントスペースの各コーナーが設けられ、合計約30の出店で来場者を歓迎。地元内外の各生産団体が丹精込めて育てた野菜や鶏肉加工品、木工品などが並んだ。
 このうち、ハーブスパイスの香ばしさとともに白煙を立ち上らせ、来場者の関心を集めたのは、初参加の「東京オーブン」。都内に3店舗を構え、住田産「清流若どり」のローストチキンを看板メニューとしている。
 店内では南部鉄器を使用しているというが、産業まつり会場では炭火で若鶏肉を豪快に調理し、地元産のおいしさを発信。店舗を運営する㈱テンプルボーイの渡邉真祐社長(40)は「慣れない作業もあったが、みんなが喜んでくれたので良かった。これからも住田の良さを発信していきたい」と話していた。
 また、農業委員会メンバーが手打ちそばを提供したほか、食生活改善推進協議会による「減塩&ヘルシー料理」の試食も。海外出身者研修生のブースでは、ベトナム料理のフォーを販売した。
 イベントタイムでは、どん菓子早食い競争や丸太切り大会、ジャンケンゲームなど、子どもたちが楽しめる企画がズラリ。新切念仏剣舞や下在大名行列の各披露や三味線演奏、サイコロゲームもあり、にぎわいに包まれた。
 一方、農林会館大ホールでの芸能まつりでは、大正琴や郷土芸能、民謡、舞踊、吟詠などの各団体が熱演。幅広い世代による「芸術の秋」を多彩に発信した。