地元産さらに充実、ふるさと納税制度「まちづくり応援寄付返礼品」/住田

▲ 地元産加工食品のセット品や木工品など返礼品を大幅に追加

 住田町はこのほど、ふるさと納税制度「住田町まちづくり応援寄付」の返礼品を大幅に追加した。これまでは7品目だったが、18品目増やして全25品目に。地元食材を生かした加工品セットを充実させたほか、木工製品も追加した。町では周知に力を入れるとともに、寄付を生かした振興策も進める。
 ふるさと納税は、出身地といった特定の自治体に寄付する制度。町は20年に「住田町森林・林業日本一の町づくり寄附条例」を制定し、森林・林業を通じたまちづくりなどに活用してきた。平成27年度に、寄付金の使途を幅広いまちづくり事業に拡大した。
 これにより▽森林・林業日本一の町づくり▽子育て・福祉・医療の充実▽教育・文化・スポーツの振興▽住民活動団体の支援▽そのほかのまちづくり──の5分野を設定。支援分野を選べる。
 昨年度の実績は、49件で計1595万円。制度への関心を高めてもらいながら寄付充実などにつなげようと返礼品を見直し、種類を大幅に増やした。
 今回追加となったのは、ポーク・チキン加工品セット、乾物セット、安全安心野菜セット、焼き菓子セット、手づくり梅干しセットなど全18品目。いずれも地元産食材を生かしたもので、町内外の人々から好評を集める品々を取りそろえた。
 食品以外では「cedar plate(杉板)」も。爽やかな香りが広がり、アウトドア活動でのまな板、バーベキューでの敷板、小物置きなどとして活用できる。
 さらに、毎年新成人に贈られる「木のカードケース」も登場。遊びながら住田の魅力や方言を学べる「住田いいとこカルタ・解説本」も加わった。
 ふるさと納税は、年末にかけて申し込みが増える傾向にある。町では今後の申し込み増に期待を込めるとともに、随時返礼品を追加して充実を図るとしている。
 返礼品の詳細はインターネットサイトの「ふるさとチョイス」(http://www.furusato-tax.jp/)でも紹介している。問い合わせは農政課商工観光係(℡46・3861)へ。