2018大船渡市長選/継続か刷新か きょう投開票、次期4年のリーダー誰に
平成30年11月25日付 1面

藤原良信氏

戸田公明氏
任期満了に伴う大船渡市長選は25日、市内40カ所で一斉に投票が行われ、即日開票される。届け出順に、3期目を目指す無所属の現職・戸田公明氏(69)=猪川町、国民民主推薦=と、元参議院議員で無所属の新人・藤原良信氏(67)=日頃市町=が立候補。開票は午後8時15分から盛町のリアスホールで行われ、同10時ごろに当落が判明する見込みだ。
当落判明は午後10時ごろか
今市長選は、12月2日(日)の任期満了に伴うもの。昭和27年の市制施行から数えると通算19回目。三陸町との合併後は5回目、東日本大震災後は2回目となる。また、選挙権年齢が18歳に引き下げられて初めて行われる。
市内に未曾有の被害をもたらした東日本大震災から7年8カ月が経過する中、市復興計画の期間は平成32年度末までとなっており、時を同じくして復興庁や国の復興財源も廃止される見込みとなっている。復興の終わりが見える中で、次期4年の大船渡を担う新たなリーダーには、復興とその先のまちづくりに向け、人口減少、少子高齢化、産業振興、地域経済活性化といった震災前からの重要課題にも対応しながら取り組むことが求められる。
両氏は今年2月に出馬への意欲をみせ、約9カ月にもおよぶ激しい前哨戦を展開。
戸田氏は、2期8年にわたる現職としての実績をアピールしながら、復興計画の完遂や持続可能なまちづくりの推進などを打ち出し、市政の「継続」を強調。旧来からの支持基盤を再構築して選挙戦に臨み、浸透を図ってきた。
藤原氏は市政の「刷新」を掲げ、県議、国政で培った人脈などを強みに、内陸部と大船渡を結ぶ高規格路線の整備や地場産業の振興などを訴えた。県議時代からの支持基盤と企業連合による組織力を生かし、支持拡大に努めてきた。
選挙戦最終日の24日、両陣営は市内全域に選車を走らせ、最後の訴えに駆け回った。夕刻にはそれぞれ、街頭や事務所前で演説を行い、最後の「お願い」を響かせた。
投票は、25日午前7時から午後7時まで。投票方法は、意中の候補者名の上欄に「○」を付ける記号式となる。
17日現在の有権者数は3万1757人(男1万5123人、女1万6634人)と、前回選(20歳以上)より661人少ない。市選挙管理委員会では、棄権防止を呼びかけている。
地区別の投票所は次の通り。
▽盛=カメリアホール、総合福祉センター
▽大船渡=地ノ森いこいの家、大船渡保育園、大船渡地区公民館、大船渡小体育館、下船渡公民館
▽末崎=熊野神社社務所、ふるさとセンター、碁石地区コミュニティセンター
▽赤崎=沢田公民館、漁村センター、蛸ノ浦漁村厚生施設、長崎担い手センター
▽猪川=大野公民館、猪川地区公民館、下富岡公民館、しんしん館(長谷堂公民館)
▽立根=立根生活改善センター、菅生公民館
▽日頃市=鷹生地域多目的集会センター、小通活性化施設、板用多目的集会センター、日頃市地区公民館、大森公民館、田代屋敷公民館
▽綾里=小路公民館、市綾里地区コミュニティ施設、野々前しおさい会館、漁村センター、砂子浜生活改善センター、小石浜公民館
▽越喜来=甫嶺地域防災コミュニティセンター、崎浜公民館、三陸支所、遊・YOU・亭夏虫
▽吉浜=吉浜地区拠点センター、増舘会館、根白会館、千歳公民館