古民家生かし学舎完成、2月17日に内覧会開催/住田のふるさと創生大学

▲ 気仙川沿いの古民家を生かした学舎が完成

 住田町五葉地区を拠点に多様な学習機会を創出する「ふるさと創生大学(文化政策・まちづくり学校)」(学長・池上惇京都大学名誉教授)の学舎が完成し、2月17日(日)午後1時から内覧会と公演会を開催する。学舎は、地区内の古民家を改築。気仙川の源流で多彩な学びの場を整え、さらなる活性化が期待される。
 ふるさと創生大学は、池上名誉教授と町内の地域住民が手を取り合い、一昨年以降「語らい」を重ねるなどして住民らの学習意欲向上を図りながら開校までこぎ着けた。合わせて、豊かな自然に囲まれた五葉地区の古民家を生かした学びやづくりを進めてきた。
 完成した学舎は、土倉地内にあるバス停留所「土倉」向かい。これまで同じく古民家を生かした研究棟、地区公民館などでさまざまな学習機会を設けてきたが、新たな拠点が完成したことで一層の活動充実が期待される。
 地域に開かれた場としての活用も見据え、住民らに気軽に来場してもらおうと内覧会を企画。当日は開会行事に続き、学舎内で午後1時30分から、早池峰神楽系の系譜で昨年末に米国公演を行った平倉神楽(遠野市)の奉納が行われる。
 協賛行事として、地区内の体験学習棟(藤井洋治さん方、土倉166番地)では、昨年サレルノ国際映画祭で最高賞に輝き、遠野市でも撮影が行われた『オシラ鏡』を上演。終了後、陸前高田市の合唱グループ・こーらすまつぽっくり(大塚和子さん主宰)による佐藤霊峰賛歌『この道』の合唱が行われる。
 地区公民館前の研究棟では午後3時30分から、会費2000円で交流会も開催。宿泊希望にも応じる。
 内覧会、協賛行事への参加は無料。問い合わせは同学校の藤井さん(℡090・2369・5876)へ。