5人がオーストラリアへ、住田高の第24回海外派遣/15日に出発

▲ 派遣事業の成功を誓った(左から)平さん、新沼さん、瀬戸さん、菅野さん、古川さん

 住田町の県立住田高校(鈴木広樹校長)は15日(金)から12日間、24回目となるオーストラリアへの海外派遣事業を実施する。今回派遣される1年生の女子生徒5人が町役場を訪れ、神田謙一町長らにあいさつ。支援を受けた町からの感謝を忘れず、多彩な体験を通じた成長を誓った。
 同校の海外派遣研修は、生徒が外国の文化や生活などの体験を通して国際的な視野を広め、特色ある学校づくりに生かそうと平成7年度から展開。同校教育振興会(瀧本正德会長)を事業主体として町の助成を受けて行っている。
 本年度参加するのは、菅野ひなたさん(15)=気仙中出身、古川くるみさん(16)=綾里中出身、瀬戸藍里さん(16)=赤崎中出身、平悠生さん(16)=大船渡一中出身、新沼由唯さん(16)=同=の5人。校内希望者から選考し、事前研修を重ねてきた。
 生徒たちは鈴木校長と、引率する松田隆宏教諭とともに訪問。鈴木校長は「住田町の皆さんから多大な支援を受けての事業であり、生徒たちが貴重な経験を通して大きく成長することを約束する」と述べた。
 5人の自己紹介に続き、代表して古川さんが「積極的に多くのことを学び、実り多い研修としたい。行ってきます」とあいさつ。
 神田町長は「世界で羽ばたく人間となるよう、いろいろな部分で勉強してきてほしい」と期待を込めた。
 懇談では、各生徒が「友達をつくりたい」「いろいろな動物をみたい」「食べ物が楽しみ」などと笑顔で発言。古川さん以外は初めての海外渡航といい、異国での研修に希望を膨らませていた。
 生徒たちは15日に日本を出発し、シドニー市郊外にあるロックデールを訪問。ホームステイをしながら現地の小中高一貫学校に通って英語などを学び、同年代の高校生らと交流を図る。シドニーでの自主研修を経て、26日(火)に帰国する。