本番に期待を寄せて つばきまつり 初のプレイベント 大船渡(別写真あり)

▲ 椿ゆべしづくり体験などが行われた「つばきまつりプレイベント」

 大船渡市のつばきまつり実行委員会(委員長・戸田公明市長)による「三陸・大船渡第23回つばきまつりプレイベント」は15日、末崎町の世界の椿館・碁石で開かれた。来年1月19日(日)に開幕する同まつり本番を控え、そのPRを図ろうと初めて企画。幅広い世代が来場し、花の時期を迎えたツバキの観賞と多彩な体験を楽しみ、まつり本番に期待を寄せた。
 つばきまつりは、「市の花・つばき」「椿の里・大船渡」のPRや、地域活性化などを目的に、毎年同館のツバキが見頃となる1~3月に開催。市を代表する冬の一大イベントであり、本年度は1月19日~3月22日(日)の64日間にわたって実施する。
 プレイベントは、館内のツバキが開花し始め、本番まで約1カ月を迎えようとする中、まつりのPRや誘客を図ろうと初めて開催。主催者によると、約170人が来場し、このうちツバキに関連するアクセサリーや衣類、雑貨などを身に着けた人たちは無料で迎えた。
 世界13カ国、約600種類のツバキを植栽、展示する同館では現在、早咲き品種を中心に全体の2割ほどとなる約100本が開花。主催者では、見ごろを迎えたおすすめの品種に簡単な解説プレートを添え、来場者らに写真撮影やSNSでの情報発信を呼びかけた。
 併せて、実行委や市内の団体、事業者らが、つばきまつりの魅力をいち早く体験できる催事を展開。椿油の搾油をはじめ、自らしぼった椿油を用いて受けるハンドマッサージ、椿ゆべしの形づくり、館内を巡ってクイズに答えるスタンプラリーが行われ、幅広い世代に好評を博した。
 また、ツバキにちなんだアクセサリーや菓子などの各種販売コーナー、椿茶などを提供するカフェ、屋外のキッチンカーも人気。ツバキなどの花々やクリスマスツリーを背景に印象的な写真が撮れる「写真映えスポット」も設けられ、記念撮影する家族連れの姿も見られた。
 会場には、おおふなトン、大船渡つばき娘も登場し、来場者らと交流。訪れた人々は思い思いにプレイベントを満喫し、ひと足早くつばきまつりの魅力を体感していた。
 末崎小学校1年の大和田沙良さん(7)と尾崎雷昊(らいこう)君(7)は、友達同士で来場。大和田さんは「ツバキは好き。スタンプラリーの問題が難しかったけど、楽しくできた」と、尾崎君は「お花がきれいだと思った。スタンプラリーは簡単だった」と話し、それぞれ笑顔を見せていた。
 まつり本番は、1月19日以降の隔週日曜日に各種イベントを予定。同日は「つばきとまつりを楽しむ日」、2月2日は「つばきを食べる!?美味しい日」、同16日は「つばきと美容健康の日」、3月1日は「つばきを知り親しむ日」、同15日は「つばきと音楽に癒される日」の各テーマを設け、見ごろを迎えたツバキの花々とともに楽しめる体験や発表、販売コーナーなどを計画している。