気仙の3選手が出場へ 3月に仙台で 東北中学校選抜野球大会
令和2年1月22日付 6面

第18回楽天イーグルス杯東北中学校選抜野球大会(㈱楽天野球団など主催)は3月14(土)、15(日)の両日、仙台市のシェルコムせんだいで開かれる。本県選抜チームには、住田町の佐々木一歩(かずほ)選手(世田米2年)と、大船渡市の仁田陽翔(はると)選手(大船渡一2年)、新沼空大(そうた)選手(同)の気仙勢3人がメンバー入りしており、活躍に期待がかかる。
同大会は、毎年3月に実施される中学生軟式野球の恒例大会。選手、指導者間の交流を深めることや、互いの競技力向上につなげることなどが狙い。
今回は、岩手を含む東北各県と北海道のチームが出場する予定。県選抜や地区選抜で選ばれた有力選手らが、トーナメントで東北一を争う。
本県選抜メンバーは、県内約80人の候補から、昨年11月のセレクションを経て選ばれた24人。うち気仙勢は、投手の佐々木選手と仁田選手、捕手の新沼選手が入った。
3人は、同12月から本県野球協会主催の選手強化合宿に参加。八幡平市のほか、2月には茨城県水戸市への遠征もあり、本番を前に個人の技術とチーム力の向上を図っている。
右投げの佐々木選手は、昨年の県中総体軟式野球競技に世田米・有住合同チームのメンバーとして出場し、優勝に貢献。多彩な球種を武器としており、チェンジアップも絡めた投球で多くの三振を奪った。
一方、大船渡一の左腕・仁田選手は、最速132㌔の力強いストレートが持ち味。昨年の県少年軟式野球新人大会では、きれの良い変化球も織り交ぜて相手打線を封じ、チームをけん引した。
新沼選手は、昨年の県中学校新人大会軟式野球競技に大船渡一のメンバーとして出場。守備では相手ランナーの盗塁をすべて阻止する強肩ぶりを見せた。長打力も光り、攻守ともに存在感を発揮した。
3月の本番に向け、目標を「東北優勝」と掲げる3人。
佐々木選手は「県代表の選手に選ばれてうれしい半面、プレッシャーも感じている。全力を出してチームの勝利に貢献したい」と、仁田選手も「初戦から先発して活躍したい。チームの勝つ雰囲気をつくれる投球ができれば」と意気込む。
新沼選手は「東北大会ということで、投手はみんなレベルが高いと思う。その球をたくさん打ち、得点につなげたい」と闘志を燃やしている。