音楽と日記披露で交流 ソロアーティスト・日食なつこさんが世中訪問 住田(別写真あり)

▲ 自らの足跡を振り返りながらアドバイスを送った日食さん

 住田町の世田米中学校(及川賢一校長、生徒62人)で30日、ピアノ弾き語りソロアーティストの日食なつこさん(28)を招いた「ドリームコンサート」が開かれた。日食さんは中学時代に自らがつづった日記を読み聞かせながら足跡を紹介したほか、楽曲披露も行って、生徒たちと交流を深めた。
 訪問は、一般社団法人SUMICA(スミカ、村上健也代表)による「LIFE+ vol7」の一環。さまざまな〝本物〟を楽しみ、明日への糧を得てもらおうと毎年開催している。
 日食さんは花巻市生まれ。高校時代から盛岡で本格的なアーティスト活動を始め、これまで『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』など大型ロックフェスにも出演。カフェや寺でのライブも精力的に行い、昨年、活動10周年を迎えた。
 生徒たちの間近で『水流のロック』『茜のキャラバン』などを披露した日食さんは、「生徒たちとの距離を縮めたい」と、自らが中学生時代に書いていた日記を紹介。自らの将来に関する記載では、悩みを抱えながらも歌手を目指すと決めた思いを振り返った。
 そのうえで、中学時代に制作した楽曲も歌い上げた日食さん。生徒たちには「決して中学時代は特別なことはやっていない。中学生のうちは、中学生らしいことをしっかりやることが大事。そうしないと、立派な高校生にはなれない」と語りかけた。
 生徒たちは終始熱心な表情で聴講。生徒会長の菊池真衣さん(2年)は「これからも中学生らしく生活し、日食さんみたいにかっこいい人になりたい」と話し、日食さんに感謝を寄せた。