新型コロナウイルス/初日は約450世帯に 振り込みがスタート 特別定額給付金

▲ 振り込みスタートに向けて申請書類を確認する職員

 住田町は15日、新型コロナウイルスの緊急経済対策として国が国民1人当たり10万円を配る「特別定額給付金」の振り込みを気仙のトップを切って開始した。同日は、受け付け開始初日に申請のあった737世帯のうち455世帯に支給。15日午前現在での申請件数は郵送とオンラインなど合わせて2141世帯中1503世帯で、申請率は70・2%。現時点で大きなトラブルはなくスムーズに給付が進んでおり、今後も毎週3回、振り込みを行う。

 

申請件数は1500件余

 

 特別定額給付金の申請書は、住民基本台帳に基づき4月27日時点で住民登録しているすべての世帯主に郵送する。気仙2市1町の給付対象は、住田町が2141世帯の5296人、大船渡市が1万4884世帯の3万5446人、陸前高田市が7629世帯の1万8768人。
 感染拡大防止の観点から、郵送かオンラインでの申請が基本で、郵送の場合は▽申請書(必要事項を記入して押印を)▽マイナンバーカード、運転免許証、健康保険証、年金手帳など、本人確認書類のコピー(代理人申請の場合は、代理人本人の確認書類)──が必要。オンラインはマイナンバーカード所持者が利用可能。
 同町の15日午前時点での申請受付件数は、郵送1340件、オンライン6件、持ち込み108件などで、振り込み処理予定件数は15日が455件、18日(月)が300件。紺野勝利町民生活課長は「できるだけ早めに申請していただいて、有効に活用していただければ」と呼びかけている。
 支給初日に10万円が振り込まれたという下有住在住の60代男性は「せっかくいただいたお金なので、新型コロナウイルスの影響が大きい町内の飲食店で使って、地域でお金が循環するように経済に貢献したい」と話していた。
 特別定額給付金に関する問い合わせは、町民生活課(℡46・2113)まで。
 住田町では高齢または障害などによって申請が困難な世帯のために、町社会福祉協議会による申請書の作成支援を利用することができる。利用希望者は同社協(℡46・2300)に直接連絡を。
 気仙ではこのほか、大船渡、陸前高田両市が今月21日(木)に定額給付金の振り込みを開始する予定。申請の期限は、大船渡市が8月7日(金)、陸前高田市が同31日(月)、住田町が同11日(火)となっている。