市政功労者に8氏 5分野での尽力たたえ 11月4日に表彰式

 大船渡市は19日、令和2年度の市政功労者を発表した。表彰されるのは地方自治、教育、産業、民生、治安の5分野で長年にわたり各種活動、職務に尽力した8氏。11月4日(水)午前11時から大船渡町の大船渡プラザホテルで表彰式を開き、その功績をたたえる。
 市政功労者表彰は、市政の振興や公共福祉の増進に尽くし、その功績が極めて顕著と認められる人をたたえるもの。市表彰条例に基づいて選定し、毎年秋に行っている。
 地方自治功労では、元大船渡市議会議長の畑中孝博氏(69)=三陸町綾里=と元同市議の志田嘉功氏(71)=赤崎町、元統計調査員の佐藤ケヱ子氏(82)=大船渡町が受賞。教育功労では、学校薬剤師の横澤和子氏(68)=猪川町=が選ばれた。
 産業功労では、大船渡商工会議所常議員の胡口穰氏(78)=大船渡町、民生功労では前民生・児童委員の田代憲子氏(72)=赤崎町=と市防犯協会連合会副会長の近藤均氏(83)=末崎町、治安功労では前市消防団副団長の佐々木啓一氏(61)=大船渡町=をそれぞれ表彰する。

 各氏の功績内容は次の通り。

 【地方自治功労】
 ▽畑中孝博氏(はたなか・たかひろ)=平成9年から22年にわたり、三陸町と同市の各議員を務め、24年からは市議会議長に就き、豊富な経験で市政発展や地方自治の進展に尽力した。三陸町綾里字岩崎120の1。


 ▽志田嘉功氏(しだ・よしのり)=平成6年から25年にわたり市議を務め、産業建設常任委員会委員長などを歴任。卓越した識見などにより、市政発展や地方自治の進展に尽力した。赤崎町字蛸ノ浦153の4。


 ▽佐藤ケヱ子氏(さとう・けえこ)=昭和50年から35年にわたり、統計調査員として国勢調査などに携わり、統計思想の普及・高揚や統計行政の推進などに貢献した。大船渡町字赤沢20の8。


 【教育功労】
 ▽横澤和子氏(よこさわ・かずこ)=昭和63年から、学校薬剤師として児童・生徒の健康管理に尽力し、市学校保健会学校薬剤師会理事としても学校保健の充実に貢献している。猪川町字前田3の27。
 【産業功労】
 ▽胡口 穰氏(こぐち・みのる)=平成13年から、大船渡商工会議所常議員を務め、行動力などを生かして地域活性化にも尽力するなど産業・経済の発展に貢献している。大船渡町字野々田29の4。


 【民生功労】
 ▽田代憲子氏(たしろ・のりこ)=平成7年から24年にわたり、民生・児童委員として援護を要する世帯や高齢者への指導・助言に加え、援助活動などを献身的に行った。赤崎町字沢田97の3。


 ▽近藤 均氏(こんどう・ひとし)=平成9年から市防犯協会連合会防犯隊員を務め、17年以降は同会副会長として防犯活動の推進や意識高揚、青少年の健全育成に貢献している。末崎町字神坂1の13。


 【治安功労】
 ▽佐々木啓一氏(ささき・けいいち)=昭和53年から42年にわたり、市消防団員として職務に精励し、平成27年からは副団長も担うなど、団員育成や組織充実に尽力した。大船渡町字上平16の16。