陸前高田をお得に巡って 観光客向け「高田旅パス」 あすからスタート

▲ 26日から始まる高田旅パスをPRする観光物産協会スタッフ

 陸前高田市観光物産協会(金野靖彦会長)は26日から、観光客を対象に市内の観光施設や飲食店、土産販売店などの利用を促す観光周遊パスポート「高田旅パス」の運用を始める。市内宿泊施設に泊まった観光客にパスポートを無料で配布する。加盟店舗・施設で提示すれば割り引きサービスなどの特典を受けられ、最大2万円相当の特産品セットが当たるスタンプラリーも行う。国の観光支援事業「GoToトラベル」の追い風に乗り、新型コロナウイルスで落ち込んだ観光業の需要回復を図る。

 

加盟施設で割り引きサービス

特産品当たるスタンプラリーも

 

 特典サービスを提供するのは▽観光施設・交通▽宿泊施設▽飲食・販売店──の合わせて約50店舗、施設で、対象施設が分かるよう各店にのぼりを立てる。高田旅パスを提示すれば利用料金から10%引き、1000円以上買い物すればオリジナルトートバッグプレゼントなどそれぞれ独自のサービスが受けられる。震災学習ツアーなど体験プログラムにもお得に参加できる。
 旅パスの発券場所は、12の宿泊施設(宿泊者のみ)と高田町の市観光物産協会(陸前高田アムウェイハウス まちの縁側内)で1万冊発行。「奇跡の一本松」のイラストをあしらった限定マスクも配る。加盟店やサービスを一覧でまとめた冊子も用意している。
 旅パスに押印するスタンプは、利用・入館など条件を満たせば加盟店、施設で1カ所につき1個のスタンプがもらえる。ただし宿泊施設は1泊につきスタンプ2個。フェイスブックやツイッターなどSNSで景色や店、食べ物など陸前高田市の魅力を発信すればスタンプ1個がもらえる(1回限り)。
 スタンプ4個で「満足コース(2000円相当の特産品、150人)」、7個で「感動コース(5000円相当の特産品、50人)」、10個で「極上コース(2万円相当の特産品、20人)」に応募できる。
 スタンプラリーの応募期限は来年2月28日(当日消印有効)。応募方法は、所持者記入欄など必要事項を記入した旅パスを同協会内の応募箱に投かんするか、封筒に入れて郵送。宛先は、同協会(〒029・2205陸前高田市高田町字館の沖111)。
 旅パス事業の実施期間も来年2月28日までだが、利用状況次第で期間の延長を検討していく。
 同協会の桒久保博夫事務局長は「GoToトラベルの好機を生かし、地域を周遊してもらえるよう多くの観光客に利用してほしい。配布するオリジナルマスクをつけてもらい、安全・安心の旅を楽しんでほしい」とPRする。
 加盟店登録も随時受け付ける。問い合わせは、同協会(℡54・5011)へ。
 高田旅パスを発券する宿泊施設は次の通り。
 ▽宿泊施設=キャピタルホテル1000、民宿沼田屋、民宿吉田、ホテルアイルーム陸前高田、箱根山テラス、ペンション福田、ホテルアイルームボンマックス高田、ホテルアイルーム高田竹駒、玉乃湯、大舟旅館、民宿むさし、ホテル三陽