住田町観光協会（佐々木慶逸会長）は、新型コロナウイルスの感染拡大によって大きな影響を受けている町内飲食店業者への支援策として、テイクアウト等体制整備支援事業「すみたＤＥもっていくプロジェクト」を展開している。「持ち帰り」「宅配・出前サービス」を行う町内飲食関連店舗の情報をまとめ、チラシで発信している。
　同プロジェクトは町の委託事業。町内の飲食店業者が食事の「持ち帰り」や「出前・宅配」に取り組むための体制整備を支援するもので、これまでにテークアウト用容器購入への補助などを行ってきた。
　今回、新型ウイルスの感染拡大に伴うテークアウト需要の高まりを受け、プロジェクトの一環として関連店舗の情報をまとめたチラシを作成し、新聞折り込みで町内に配布。チラシへの掲載店舗は、「持ち帰り、出前どちらも可能」が５店舗、「持ち帰り可能」が９店舗で、希望する店舗にはテークアウトを行っていることを周知するのぼりも配布している。
　今後、忘年会や新年会といった年末年始の書き入れ時を迎えるが、県内での新型ウイルス感染拡大は収束の気配が見えない。飲食店の売り上げのさらなる減少も予想される中、同協会ではチラシを通じてテークアウトなどを推進し、飲食店の支援につなげていきたい考えだ。
　新型ウイルスの感染拡大に伴う独自の経済対策として、町は幅広い業種で使用可能なプレミアム率１００％の「使って応援住田チケット『すみチケ＋（プラス）』」を販売。同協会では「すみチケ＋も利用しながら、町内飲食店の味を楽しんでほしい」と呼びかけるとともに、「町内では高齢化が進んでおり、自宅で店の味を楽しむといった今後のニーズへの対応も図っていきたい。いくらかでも店舗側の利益につながってくれれば」と話している。
　チラシに関する問い合わせは同協会（℡46・２１１１）まで。
　チラシ掲載店舗次の通り。
　【持ち帰り・出前いずれも可能】▽南部屋▽農家民宿一期舎▽黄金屋▽寿美多うおまさ▽食事処・松嶋家
　【持ち帰り可能】▽居酒屋あしべ▽食堂・古鏡▽中沢屋▽ホテルグリーンベル高勘▽ありす畜産直売所▽ｋｅｒａｓｓｅ▽千葉魚店▽スーパー八兆屋▽道の駅種山ヶ原ぽらんファーストフード