新型コロナウイルス/県民の「いわて旅」応援 割引やクーポン発行 県が5月31日までプロジェクト

▲ 5月31日まで展開中の「いわて旅応援プロジェクト」

 県は、県民を対象に県内での旅行・宿泊代金を割引し、土産物店などで利用できるクーポン(買い物)券を発行する「いわて旅応援プロジェクト」を5月31日(月)まで展開する。新型コロナウイルス感染症の影響が大きい観光・宿泊事業者などを支援する取り組みで、「泊まって、買って、地元を応援しよう」と、感染予防を図りながらの利用を呼びかけている。

 同プロジェクトは、観光庁の「地域観光事業支援」を活用し、16日にスタート。同支援は、新型ウイルスの感染状況が落ち着いている(ステージⅡ相当以下)と判断した都道府県が、同一都道府県内における旅行の割引事業を行う場合に国が補助金を交付する制度。
 対象を岩手県居住者に限定し、県内での宿泊や日帰り旅行の支払金額が4001円以上となるものに対して、その総額に応じて2000円から最大5000円を割り引く。さらに、県内の登録施設で利用できる2000円分のクーポン券も配布する。
 割引対象となるのは、プロジェクトに登録した県内の宿泊施設や旅行会社を利用した宿泊・日帰り旅行で、5月31日宿泊分まで有効。期間中であれば複数回の利用が可能だが、1回の宿泊利用は最大7泊まで。ほかの割引制度と併用する場合は、各制度を適用後に4001円を超える支払金額でなければならない。
 登録済みの宿泊施設(今月21日現在)は県内329カ所で、このうち気仙は大船渡市13カ所、陸前高田市9カ所。旅行会社(同日現在)は61店舗で、気仙では大船渡市の2店舗が対象。
 クーポン券は、宿泊の場合は1人1泊当たり、日帰り旅行は1人1旅行当たり1枚1000円分を2枚配布。6月1日(火)まで、プロジェクトに登録する県内の1222施設(同14日現在)で利用できる。
 利用施設は、飲食店や土産物を販売する小売店、コンビニ・スーパー、交通関連、観光施設など多岐にわたる。気仙では大船渡市35カ所、陸前高田市22カ所、住田町2カ所の計59カ所が登録済み。
 宿泊割引は、宿泊施設のチェックイン時、または旅行会社で予約の際に県内居住者と確認できる書類(運転免許証など)を提示し、宿泊割引利用申込書に記入すると適用。クーポン券はその際に配布する。
 インターネット宿泊予約サイト(大手6社)での宿泊予約にも割引を適用し、サイト上でクーポン券を配布。県内居住者確認と申込書の記入は、宿泊施設で受け付ける。
 日帰り旅行で割引が適用されるのは、登録する旅行会社が販売する商品。旅行会社での予約時に確認書類を提示すると、割引とクーポン券が受けられる。
 割引が適用される施設やクーポン券の利用店舗などは順次拡大の予定で、同プロジェクトのホームページ(https://www.iwate-
tabipro.jp/)で紹介。詳しい利用方法や割引内容、感染予防に留意した「新しい旅のエチケット」なども確認できる。
 プロジェクトの消費者向け問い合わせは、同プロジェクトいわて応援クーポン事務局(℡019・623・1145)へ。