目指すは〝全国制覇〟 高田東中 開校後初の大舞台で躍進を! あす全日本少年春季軟式野球大会開幕

▲ 全国大会に出場する高田東。3年生が試合に出られない後輩たちの思いも受け取り一戦必勝を誓う

 全日本軟式野球連盟主催の文部科学大臣杯第12回全日本少年春季軟式野球大会日本生命トーナメントは18日(土)、静岡県で開幕する。本県代表として出場する陸前高田市の高田東中学校は、初日の1回戦で鎌倉学園(神奈川県)と対戦。コロナ禍の逆風に耐え、地域に支えられながら練習を重ねてきた3年生ナインが後輩たちの思いも背負い、大舞台で〝全国制覇〟を狙う。

 

1回戦 対鎌倉学園(神奈川県)
磐田市豊岡野球場第3試合

 

 大会に参加するのはマネジャーを含む3年生15人。バッテリーを中心とした堅守のチームで、守りのリズムを攻撃につなげられるかが勝負の鍵となる。
 制球力に定評があるエース右腕・村上慧は120㌔超のストレート、カーブ、スライダー、フォークなど多彩な球種を操る。緩急織り交ぜた投球で相手打線を翻弄(ほんろう)しながら試合をつくる。走り込みなど自主トレーニングを積み、スタミナも十分。
 捕手は、スポ少時代から村上慧とバッテリーを組む金野正拓。試合の状況をいち早く理解し、守備陣への的確な指示や、高確率で盗塁を防ぐ肩の強さで〝扇の要〟を担う。投手としての起用も考えられ、制球が安定しないことがあるものの「球速はエース以上」と一目置かれる。
 三塁手・上野瑛輝と遊撃手・村上友昭も、二番手投手候補に挙がる強肩の持ち主。三塁線への鋭い打球など捕球の精度を上げてきた上野と、守備範囲の広い村上が連係し、毎試合安定した守備でナインに安心感を与える。バックには、外野の守備固めとして信頼を置ける金野真幸斗も控える。
 攻撃面では、足の速い選手が多く、機動力を生かして得点につなげる。
 先頭打者を任される〝切り込み隊長〟は主将の山根一馬。思い切りの良さと、じっくりとボールを見極められる冷静さを併せ持つ。俊足で盗塁の成功率が高く、「出塁できれば必ず得点圏まで進んでくれる」と信頼は厚い。
 好打の佐々木淳哉や、パンチ力のある金野正拓、佐々木堅也、菅野一星らはクリーンアップでの活躍に期待がかかる。走塁センスが〝ピカイチ〟の細谷光世は9番打者としての起用が予想され、1番につないで攻撃の流れを途切れさせない。
 勝負所に強い佐藤碧、村上奎佑、権藤琥珀らの打撃にも注目。「100㍍を走らせればメンバーで一番」という黄川田釉壬は代走で頼られる機会が多く、追加点がほしい場面で能力を発揮する。