新型コロナウイルス/気仙3市町のワクチン接種 2回目完了90.1%に(11月末時点) 開始8カ月余で〝大台〟に

 気仙3市町で新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した12歳以上の割合が、11月末時点で90・1%に達したことが分かった。接種は医療従事者を皮切りに3月から行われ、8カ月余りで〝大台〟に到達した。現在は12歳に到達した小学6年生や何らかの事情でこれまで受けられなかった住民らに対応。3回目接種の準備にも入り、今月中旬からまずは医療従事者への接種を進める計画となっている。

 

今月中旬から3回目実施へ


 気仙におけるワクチン接種は、3月18日に県立大船渡病院で職員ら向けに行われたのが最初。以降、医療・介護施設従事者や65歳以上の高齢者、64歳以下の基礎疾患がある住民、一般住民と段階的に対象を広げながら行われた。
 大船渡市の対象者は65歳以上が1万3708人、12~64歳が1万8763人の計3万2471人。
 2回接種を終えたのは65歳以上が1万2716人で、接種率は92・8%。12~64歳は1万6183人で、同86・2%。全体では2万8899人で、同89・0%となった。
 11月の1カ月間で、12~64歳の2回接種完了者が約3000人増加。これまで、集団接種は今月2日で希望者への接種を終了する日程を組んでいたが、申し込みを締め切った後に12歳となった小学6年生や、何らかの理由で接種できなかった市民も一定数いることから、今月から来月にかけて追加実施を決めた。
 3回目接種は今月中旬以降、医療従事者らから始まる見込み。市はさらに、12歳に到達した小学6年生の接種希望に順次対応するなど、スムーズな運営を目指す。
 陸前高田市の接種対象者は65歳以上が7362人、12~64歳が1万7人の計1万7369人。
 2回接種済みは65歳以上が6994人で、接種率95・0%。12~64歳が8864人で、同88・6%。全体では1万5858人で、同91・3%となった。
 3回目の接種はこれまでと同様、高田町の市保健福祉総合センターを会場とする集団接種と、かかりつけ医による個別接種を並行する形で実施する方針。65歳以上は来年2月、12~64歳は同4月からの開始を目指し、原則2回目を受けた会場で接種するよう対象者に案内通知を出す。
 住田町の接種対象者は、65歳以上が2368人、12~64歳が2428人の計4796人。
 2回接種済みは65歳以上が2258人で、接種率95・4%。12~64歳が2236人で、同92・1%。全体では4494人で、同93・7%に達している。
 集団接種が中心で、9月末まで世田米の県立大船渡病院附属住田地域診療センターと社会体育館を会場に実施。同月時点で全体接種率は90%を超えていた。
 町内会場では、延べ1033人の町外在住者にも接種を行った。このうち、社会体育館では924人に対応。陸前高田市民が501人、大船渡市民が247人などとなっている。
 3市町の接種状況は別掲。