大物マグロ一気に18本 大船渡市魚市場 定置網の願松、大入漁場から(別写真あり)

▲ 200㌔を超える大物も揚がった魚市場

 大船渡市大船渡町の市魚市場で8日、定置網にかかった210~129㌔のクロマグロ18本が水揚げされた。船から岸壁に移される光景は圧巻。大物のまとまった水揚げに、関係者からは笑みがこぼれた。
 この日は気仙沿岸の定置網船13隻が入港。ワラサやイナダなどブリ類、マイワシ、サバといった水揚げが続き、晴天の下で魚体が輝いたほか、関係者は額に汗を浮かべながら作業にあたった。
 特に注目を集めたのは、綾里漁協の願松漁場で12本、大入漁場で6本漁獲された120㌔超のクロマグロ。定置網漁船の乗組員からも「きょうはマグロばかりだ」「ここ10年でこんな光景はなかった」といった声が漏れた。
 1本ずつクレーンで引き上げ、岸壁に待機するフォークリフトに乗せた。場内にズラリと並ぶと、買い受け人は大物を囲み、じっくりと品定め。1㌔当たり1300~1980円で取引され、県外出荷のため木箱に入れて運ばれる光景も見られた。
 入札風景を見守った大船渡魚市場㈱の千葉隆美社長は「今年は大きなマグロは少なく、まとまった量になったのは久しぶり。これからも続いてくれれば」と話していた。