2023県議選大船渡・陸前高田選挙区/予想の3陣営が出席 大船渡で立候補届出等説明会 初の〝気仙決戦〟少数激戦か
令和5年7月14日付 1面

8月25日(金)告示、9月3日(日)投票の県議選大船渡・陸前高田選挙区(定数2)の立候補届出等説明会は13日、大船渡市猪川町の県大船渡地区合同庁舎で開かれた。受付順に現職・佐々木茂光氏(65)=陸前高田選挙区3期、陸前高田市気仙町、自民党県連公認=と前同市議の新人・畠山恵美子氏(52)=同市横田町、同党県連推薦=、現職・千葉盛氏(40)=大船渡選挙区1期、大船渡市猪川町=の各関係者が出席。区割り変更に伴う初の〝気仙決戦〟は少数激戦の可能性が高まる中、関係者は立候補や選挙運動に関する手続きの流れを入念に確認した。(佐藤 壮)
説明会には、すでに立候補を表明している3陣営の関係者各2人が出席。県選管事務局大船渡出張所の寺澤敬行所長が「選挙事務が滞りなく終了することを祈念する」とあいさつした。
続いて、供託手続きに関する資料確認が行われたほか、日本郵便㈱大船渡郵便局が選挙はがきの取り扱い、大船渡警察署が選挙における道路交通法令、文書図画などを説明。県選管は、立候補の届け出や選挙運動に関する概要、注意点などを示した。
このうち、選挙用はがきは8000枚、ビラは1万6000枚までで、前回の大船渡、陸前高田各選挙区の上限と同じ。出席者は配布された資料に目を通し、来る本番に備えていた。
今月27日(木)には、同会場で届出書類などの事前審査があり、今回の受付順に行うことも確認。立候補の届け出は、8月25日午前8時30分~午後5時に同会場で受け付ける。
今県議選は、9月10日(日)の任期満了に伴うもの。令和元年の前回選は16選挙区で行われたが、今回は区割り改定で14選挙区となる。
定数48は維持。変更は大船渡、陸前高田両選挙区のほか▽九戸選挙区(定数1・洋野町、軽米町、九戸村)を分割し、洋野町を久慈選挙区(同2・久慈市、野田村)、軽米町と九戸村を二戸選挙区(同2・二戸市、一戸町)にそれぞれ合区▽盛岡選挙区の定数が10から11に増加──となる。
気仙はこれまで、ともに定数1の大船渡選挙区(大船渡市)と陸前高田選挙区(陸前高田市・住田町)に分かれていたが、気仙3市町が一つの選挙区となり定数2を争う。すでに立候補を表明している3氏の後援会とも、活動が本格化しており、地道に地域回りを重ねる。
支持拡大に向けては、政党支持や、県議選と同じ投開票日程で行われる知事選立候補予定者との連動、地域内の知名度などが複雑に絡み合う。新たな区割りに伴う有権者の意識変化も読みにくい中、〝4人目〟となる出馬への関心も依然としてあり、不透明な情勢が続く。
6月1日現在の有権者数は、大船渡市が2万9235人(男1万3924人、女1万5311人)、陸前高田市が1万5817人(男7631人、女8186人)、住田町が4339人(男2124人、女2215人)。全県は102万2262人(男48万9505人、女53万2757人)。