30歳未満は40%台、60~79歳は70%超── 世代間の差 依然大きく 2月の衆院選小選挙区投票率
令和8年6月10日付 7面
今年2月8日に投開票が行われた第51回衆議院議員総選挙における大船渡市内の世代別投票率は、令和6年10月の前回選と比較し、いずれの年代も上回ったことが分かった。前回30%台だった30歳未満も、40%台に乗せた。一方、60歳以上~80歳未満は70%を超え、依然として世代間に開きがある。さらに有権者数も多いことから、高齢者層が投票結果を大きく左右する現状も改めて浮き彫りとなった。(佐藤 壮)
第51回衆院選は「1月27日公示、2月8日投開票」の日程で、小選挙区289議席、比例代表176議席の計465議席を争った。首相の解散表明から1週間ほどで公示を迎える超短期決戦となった。
気仙3市町を含む岩手2区には2人が立候補し、本州一広い選挙区を舞台に与野党による一騎打ちを繰り広げ、前職が連続12選を飾ったほか、新人も比例東北ブロックで当選した。
全体では、自民党が単独で3分の2超となる316議席を獲得。連立を組む日本維新の会と合わせた与党としては352議席で、政権の安定を確保した。
一昨年10月27日投開票の第50回衆議院議員総選挙(総定数465)は、議席過半数獲得を目指す与党と、政権交代を掲げる野党の対決を軸に展開された。岩手では、参議院岩手選挙区補欠選挙も同日投開票で行われた。
大船渡市内における小選挙区投票率(在外選挙人名簿登録者を除く)は、第51回は63・91%で前回選から4・37ポイント上昇。投票者数は1万7601人で、前回を778人上回った。
世代別の投票率比較は、別掲の通り。いずれの年代も、前回選を上回った。
特に、30歳以上~40歳未満で前回選よりも投票率が9ポイント上昇。40歳以上~50歳未満で8ポイント、18歳以上~20歳未満も7ポイントそれぞれ上回った。若年層、青年層での上昇が目立つが、男性は60歳以上~80歳未満、女性は50歳以上~80歳未満でいずれも投票率が70%超となった。
一方、年代別に投票者数をみると▽18歳以上~20歳未満177人▽20歳以上~30歳未満768人▽30歳以上~40歳未満1436人▽40歳以上~50歳未満2090人▽50歳以上~60歳未満3060人▽60歳以上~70歳未満3624人▽70歳以上~80歳未満4043人▽80歳以上2403人──となり、60歳以上で全体投票数の57・21%に当たる1万70人を占める。
人口減少や少子高齢化が進行し、市内の人口に占める65歳以上の割合を示す高齢化率は約40%。政治に民意を反映する投票者の割合は、さらに高齢者が高くなっている。
国内全体の第51回衆議院選挙における投票率は56・26%で、前回衆院選から2・41ポイント上昇。大船渡市の投票率は全国を上回った一方、18歳以上~20歳未満だけを見ると、全国の43・45%に対して1・31ポイント下回った。
世代別の投票率は、先月29日に開かれた大船渡市明るい選挙推進協議会の総会資料で示された。同協議会は本年度も、若年層を中心とした投票率の向上を目指し、各種啓発活動などに取り組むことにしている。
大船渡市内では今年、「11月15日(日)告示、22日(日)投開票」の日程で市長選が行われる。令和4年の前回選は史上最多となる新人5人による激戦が繰り広げられたが、投票率は67・48%にとどまり、前回選を6・43ポイント下回る過去2番目の低さに終わった。
来年には県議選・知事選、再来年には市議選や参院選も控える。幅広い世代の投票率向上につながる取り組みが引き続き求められる。






