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地球環境

環境税 未来見据えて 怯まずに (佐々木栄) 2009年12月3日
地球温暖化の影響は暖冬や豪雨や干ばつなど現実の生活に現れている。温暖化問題への楽観論もあるが、しかし防止への取り組みはしっかりと行っておく必要がある。昔の中国の言葉に “備えあれば憂えなし” という言葉があるが、まさにこの言葉をかみしめておく事が大切である。

紅葉も 色褪せ秋も 深まりぬ (伊藤勇三郎) 2009年11月21日
温暖化のためか、紅葉も木々の落ち葉も例年より早まっているようだ。自然の生態系に変化があれば生活の仕方も変わらねばならなくなるだろう。

あたたかき立冬の朝洗濯もの 竿に干しつつ青空ながむ (千葉ミヨ) 2009年12月2日
老人にとっては暖かい冬は歓迎はするが、しかし生活の風習に変化をもたらすので、これも大変面倒なことであろう。この詠作者は暖冬による海苔や牡蠣の収穫への影響を心配しているのかもしれない。地球温暖化問題に立ち向かうには心の奥まで問いかけて生活の成り立ち方を新しく考え直さねばならない。

使い捨てと落ち葉

派遣切り おれもお前も 使い捨て (佐々木七草) 2009年12月4日
日本の企業は咋今では終身雇用と臨時雇用の二つの方式を中心に色々な雇用形態を採用している。臨時雇用の人々は派遣会社からの派遣社員で会社の経営状態によって職を切られたりする不安定な雇用条件で働いている。いわゆる人情を挟まない物質的な関係である。この切り捨て御免の雇用関係にも大きな問題が生じてきている。人間は夢や、働く意欲や信頼関係がないと会社自体も成り立ちにくいことが明らかになってきている。

冬めきて 雑木林の 空広し (菅野友子) 2009年12月1日
樹木は冬になると自分から落葉して、雑木林には広々として空がすけて見えます。このように樹木は巡ってくる新しい季節に備えます。気仙でも昔から冬には樹木や野菜の苗床をわらで囲ったり、漁の網の繕いをしたりして巡りくる季節での栽培や収穫の準備をします。この伝統が地球温暖化対策につながり役立つと思います。

義母さんと二人でよいしょと持ち上げる 友より届く重き新米 (村上美江) 2009年12月2日
新米を送ってくれるとは、友は有り難いですね。お義母さんと二人でよいっしょと持ち上げるのですから、沢山送ってきたのですね。このようなつながりがある生活は心が豊かになります。中国の聖人である孔子朋遠方より来たるあり亦楽しからずや と言っております。心の通う友は有り難いものです。気仙の町にはまだ洋服や着物の仕立て直し屋さんがあると聞いております。使い捨てをしない文化が残っているのはうれしいことです。