社会支える自覚育む、生徒らがネパール学習/世田米中
平成27年5月28日付 7面

住田町立世田米中学校(松高正俊校長、生徒78人)は26日、国際理解教育の一環とした学習「ネパールを知る・感じる・考える」を行った。大船渡市の読書ボランティア「おはなしころりん」代表の江刺由紀子さんを講師に、生徒らはネパールの生活や1カ月前に発生した大地震の状況を知り、自分たちにできることを考えながら社会を支えていく自覚を育んだ。
同校と江刺さんは、以前からカンボジアへ絵本を送る活動などを通じて交流。学習会は4月25日に発生したネパールの大地震から1カ月が経過したことなどを機に、生徒らに現地の様子を知り、社会の一員としての考えを深めてもらおうと企画された。
全校生徒を対象に行われ、前半は江刺さんの講話、後半はワークショップを展開。講話では「ネパールを知る・感じる」をテーマに、東南アジアなどでの生活経験があり、ネパールにも知り合いが多いという江刺さんが、現地の暮らしや子どもたちの様子、大地震の被害状況、1カ月後の現状などについて、画像を交えながら紹介した。
「ネパールを考える」をテーマにしたワークショップでは、生徒らが16班に分かれ、▽世界の国々がどんなだったらいい?地球市民として自分たちの社会を自分たちの手でつくりあげるとしたら▽ネパール地震被害への支援、どんなことをしてみたい?──などの視点から考えを出し合った。
生徒たちは「争いがない世界」「困った人を見捨てない世界」「どこに行っても危険がない」「子どもみんなが学校に行ける」「仕事がたくさんある世界」「おいしい水がいつでも飲める」など、ネパールの現状から気付いた個々の考えをふせんに記入。これらを▽国とのふれあい方▽ゆずりあい▽思いやり──などに区分し、模造紙にまとめた。
模造紙は班同士見せ合い、生徒全員で考えを共有。共感する意見やカテゴリーにはシールを貼り、社会づくりに対する数々の考えに理解を深めた。
生徒らの取り組みを見て、江刺さんは「生徒たちは、地球市民の一人。未来の社会をつくっていく一人として自覚を持ち、社会を支える気持ちを育んでくれればと思う。何もできない、誰かにやってもらうのではなく、自身が社会の一員であることを再認識してほしい」と話していた。