ありがとうの連鎖

 高田自動車学校が主催する「気仙地区ちびっ子野球大会」決勝が終わった直後のことだった。いつものように優勝チームに集合写真の撮影をお願いした際、試合を終えた選手たちが「いつも写真を撮ってくれてありがとうございます」と、声をかけてくれたのだ。子どもたちからの不意打ちの言葉に胸が熱くなり、「こちらこそ、いつもありがとう」と純粋な感謝があふれた。
 別の日、陸前高田市特産エゾイシカゲガイ初出荷の日に、気仙町長部の漁港を訪問した。貝毒やコロナ禍の影響がある中、少し緊張しながら取材に向かったのだが、応じていただいた漁業者のみなさんのアットホームな空間に癒やされた。
 初めて見るイシカゲガイの水揚げ作業。あちこち忙しそうに動き回っていた中で、選別作業を行っていた漁業者の方から「ほら東海さん、貝が動いてるよ」と呼んでもらいうれしかった。
 2カ月ほど前には、高田東中学校が米崎町の漁港でカキ養殖の漁業体験学習を行った際、沖へ出る船に同行させてもらった。偶然、養殖施設にウミネコ(カモメだったかもしれない)のヒナがいて、船上からカメラを向けていると、漁業者の方に「もっと近くで撮るか」といかだの上を歩かせてもらった。撮影者の腕が悪くてその時の写真はお蔵入りにしてしまったが、ご厚意に報いるためにも、貴重な体験を今後に生かしたい。
 最後に、数日前の話。高田町のアバッセたかた駐車場で開かれた陸前高田商工会青年部主催の「お天王さま協賛夏祭り」で、仕事でよく会う人たちにたくさん声をかけられた。小学生から大人まで、「この間学校に来てたよね」「いつもお疲れ様です」という、温かな言葉に元気をもらった。
 取材先では、現地の人たちと一緒に、自分も多くのことを学ばせてもらっている。いつもありがとうございます。(仁)