総合教育会議に注目

 本年度の大船渡市の第1回総合教育会議は10月以降に開かれる。昨年度の第3回が3月下旬に開かれて以来、半年以上ぶりとなるため、前回の会議を振り返ってみたい。
 前回は「小・中学校適正規模・適正配置基本計画」の進捗状況について意見交換があり、今年4月から統合予定だったが、校名を巡って折り合わず、白紙となった大船渡中と末崎中の統合協議の経過も議題となった。
 教育委員の1人は「機運が高まるまで統合は行わないと言われるが、方法はどのようになるのか」と質問。これに対し、戸田公明市長は「機運醸成を待っている話ではない。教育委員会が案を作って地域に示すべき。教委が先導していくことが大事だ」と踏み込んだ。
 別の教育委員は「子どもたちや保護者の本当の思いが見えてこなかった。地域の方の意見が強かった印象は否めない。親の願いとしては校名はあまり関係なく、子どもたちがより良い環境で友達を作り、学習に打ち込んでほしいという声が聞こえてくる」と提起した。
 小松伸也教育長は「もっと多くのPTAの声を拾う必要がある。統合推進協議会では地区でまとめた意見交換のみで、子どもの話題は出てこなかった。子どもの意見をどう出していくかが課題だ。教委が主導権を持たなければ進まないと思っている」と応じている。
 子どもたちの青春の時間は取り返しが利かない。半年以上を経て、どんな経過報告や提案がなされるのか、注目したい。
 過去の総合教育会議の会議録は「大要」(要点)として出席者からどんな発言があったのか、市のホームページで公開しており、いつでも誰でも確認することができる。
 3月の会議では両校のほか、複数の小学校も統合検討の対象として議題に上った。少子化の中で進む地域の学校統合の議論は、もはや特定の地区の問題ではなく身近になっている。じっくり読んでみてください。(龍)