令和3年09月29日付

 ブームは繰り返すものだし、80~90年代のファッションが逆に〝ナウい(死語)〟というのは今の10代を見ていて実感するところだ▼だがまさか「ルーズソックス」―90年代の女子高生がこぞって制服に合わせたダボダボの靴下―の人気まで再燃しつつあるとは▼約25年前に高校生(えっ?もうそんなにたった?)だった私は、まさにルーズソックスど真ん中世代。流行当初は、少しくしゅっとさせてはくリブソックス程度だったものが、どんどん長く・緩くなり、最終的には伸ばすと120㌢にもなるタイプが〝おしゃれさん〟の証だった▼現在のルーズソックスブームはまだ限定的だが、SNS等で発信力がある女子たちの間で火がついた様子。それも〝平成レトロ〟というくくりの中でらしい▼ファッションの世界では、和洋折衷のおしゃれをする「大正モダン」や、昭和の流行を取り入れた「レトロガール」など、古い時代のものを現代に再現するという愛好者が一定数存在するものだ▼ルーズソックスやダボッとした紺のカーディガン…90年代のギャルを象徴するアイテムを取り入れた格好は、もはやレトロと呼ばれ懐古される対象というわけか▼それにしても「あまりにかけ離れた時代のものだから逆に新鮮」というのは、その時代をよく知る者からすれば隔世の感がある…ああ、平成は遠くなりにけり、だ。