令和6年07月20日付

 新型コロナの5類移行後、最大となる11波が押し寄せている▼国内の感染者は10週連続で増え、都市部では1カ月前の約2倍に。間を置かず3~4倍になると指摘される▼人流が激しくなる夏場だ、この波はすぐ気仙にも到達するだろう▼こんな話をしても最近は煩わしがる人が多いことは分かっている。狭い空間や対面で話す際もマスク着用者は激減。すでに入り口から消毒液を撤去した店舗さえ見るようになった▼コロナ流行全盛期、日本人の公衆衛生意識の高さは、国際社会から称賛されていた。欧米やアフリカ諸国などの人がマスク着用を嫌い、数万~数十万人の死者を出していた時も日本では「3密回避」が徹底され、爆発を抑えこんでいた▼それがいまや「日本人はマスクの人が少ない」と海外から指摘されるぐらい対策がゆるんでいる▼「もう終わったこと」「私は大丈夫」「若い人は安全」「マスクは必要ない」「ただの風邪」「子どもは軽症で済む」―▼米国などで流れる啓発CMだ。これらの思い込みが全部誤りだと指摘する。ニューヨークでは公共の場でのマスク着用を訴えるポスターが作成し直されるほど危機感を強めている▼「コロナがはやっている」は「津波が来ている」とよく似た警告だ。置き換えて考えてみてほしい。この警告を鼻で笑い飛ばした先に何があるかは、自明の理であろう。