令和6年04月14日付

 「全然大丈夫」「全然良いよ」は誤用か否か―という記事が最近話題になっていた▼学校国語では、「全然」は「~ない」などの否定・打ち消しとセットで使うもの…と習った覚えがある▼私は口語なら「全然+肯定」を使う。全然使う。が、この記憶があるために文語では一応、使用を避けてきた▼ところが記事によると「全然+肯定」は誤用と言いきれない・若者言葉ではなく明治の文豪の中にも使う人はいた―とあった▼日本語学者の飯間浩明氏はこの記事を補足し、さらに「むしろ『全然大丈夫』は昔から普通の言い方。戦後、『元は全然+否定形だった』と信じられるようになったものの、研究が進み、それがデマだと明らかになった」と解説していた▼ちなみに私は先述の通り、口語では「全然+肯定」を使っている。それはある個人的な解釈の下、誤用ではないと確信してのことだ▼「全然大丈夫」「全然良い」などの表現は、「全然(そんなことないよ)。大丈夫」「全然(悪くない・問題ない)。良い」というように「全然」の後の否定文を省略した用法であるという解釈だ▼「大丈夫」や「良い」の前でいったん文節は切れているのだが、口語には句点がないから、この省略が分かりにくいのだ―と考えている▼それなりに筋は通っていると思うが、いかがだろう。こんなとらえ方も〝全然アリ〟だと思うのだけど。