令和6年10月23日付

 「晩酌は毎日する」というと、酒量もすごかろうと思われがちだが、家ではそんなに飲まない▼というより、飲めない。せいぜいコップで2杯程度。350㍉㍑缶を1本飲みきるのもちょっときつい。500㍉缶を家人と半分こすれば、大抵はもう満足である▼一緒に飲んだことがある人が聞いたら「うそでしょう」と思われるだろう。外では何杯も飲むところを見られているわけだから、それはまあ当然である▼でも皆さんも思い当たりませんか?家だとたくさんは飲めないとか、外で飲む時より早く酔いやすいとか。実際、大抵の人はこれに共感してくれる▼しかし、この現象はどんな理屈で起きるのか。なぜ居酒屋などで飲酒する時は、自宅より多く飲めるのか▼「外や騒々しい場所では一種の緊張状態にあるが、家ではくつろいでいるため心理的に酔いやすい」とか、「会話によって呼吸が増え、アルコールを分解しやすい」など、それらしく聞こえる説はいろいろある▼自分が一理あると思ったのは、「料理をつまみながらゆっくり飲むから、アルコールを分解する時間も増え吸収も遅くなる」というものだ▼確かに家でも、映画を見ながらのんびり飲む時は酒量がぐんと増える▼つまり…外で飲み過ぎないためには、酒宴に時間をかけず早々に切り上げればいいわけか、なるほど!…それはできない相談だ!