令和2年11月28日付

 さて、本日の本紙3面・7面でお知らせした通り、震災から10年の節目に作文コンクールを催すことになった▼藤田さん夫妻からこのお話を受けた際、真っ先に浮かんだのは気仙の生徒らの普段の姿だった▼小中学校では、総合学習の時間などを活用して地域の産業や伝統について教え、防災・復興教育にも熱心に取り組んでいる。地元学を通じ、大人顔負けのまちづくり活動をする高校生も大勢いる▼自然と郷土愛が心に根づくような教育を受けてきた気仙の生徒たち。震災当時まだ幼かったあの子らは今、一体どんなことを考えているんだろう。この地に何を感じているのだろう…自分も知りたい。地元のどんなところが好きか。どんなところが嫌いで、どうあればいいと思うのか、ぜひ教えてほしい─▼一瞬のうちにそんな考えがよぎり、二つ返事で「やらせてください」と引き受けた▼先日、夫妻と一緒に3市町の全中学校を回った。事前に各教委からコンクールの概要は伝えてもらっていたが、すでに取り組み始めたという学校もあって驚いた▼「うちの子たちならきっと書いてくれますよ」と請け負っていただくなど、生徒にとって良い機会ととらえてくださる先生方も多く、ありがたかった▼地域への厳しい声があってもいい、たくさんの思いや願いと出合いたい。作品の到着を今から楽しみにしている。