全国切符目指し熱戦、学童軟式野球県予選、大船渡を主会場に開幕(動画、サブ画像あり)

▲ 選手宣誓で健闘を誓った立根スポ少の高主将=三陸総合運動公園

 高円宮賜杯第35回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント県予選大会(県野球協会主催)は6日、大船渡市の三陸総合運動公園など4会場で開幕した。「小学生の甲子園」といわれる全国大会の切符をかけて各チームが熱戦を展開。気仙勢は高田、横田、猪川が初戦を突破した。

 

気仙勢3チームが初戦突破

 

 大船渡市野球協会主管の県予選大会には、気仙勢の立根、猪川、高田、横田、世田米を含む県内学童32チームが出場。6、7、13日の3日間、県一の座をかけてトーナメント戦で争っている。優勝チームには東京都・明治神宮球場での全国大会、準優勝チームには第19回東北学童軟式野球大会の出場権が与えられる。

 6日は、主会場の三陸総合運動公園で開会式が開かれた。各チームの選手らが力強いかけ声とともに元気よく行進して入場。大会を特別協賛した日本マクドナルド㈱のマスコットキャラクター、ドナルド君も手を振りながら登場し、会場を盛り上げた。

 国旗・大会旗掲揚のあと、前回大会優勝の浄法寺バッファローズ(二戸市)が優勝旗・優勝杯を返還。県野球協会の駒井吉位会長は「大会を通じて正しいルールを身につけてほしい。選手たちの健闘を祈る」とあいさつ。市野球協会の橋爪幸平会長(代読・吉田勝同副会長)は「皆さんの熱いプレーで震災被災地や県民に勇気を与えてほしい」と激励した。

 選手を代表し、立根スポ少の高凌太朗主将が「被災地では目の前にあるグラウンドを使えないチームもある。それでも野球にかける熱い思いはどのチームも同じ。野球ができることに感謝し、全力でプレーする」と高らかに宣誓。最後は来賓の戸田公明市長がバッター、畑中孝博市議会議長がキャッチャー、今野洋二教育長が審判員を務め、ドナルド君による始球式が行われた。

 このあと、同公園、住田町総合運動公園、釜石市の平田公園野球場、陸前高田市の小友グラウンドに分かれて1回戦16試合が行われた。

 結果、高田が遠野市の上郷に、横田が大槌町の吉里吉里に、猪川が奥州市の江刺東にそれぞれ勝利し、2回戦進出を決めた。立根、世田米は相手チームに及ばず初戦で敗退した。

 7日は2回戦、準々決勝12試合が行われ、このうち、平田公園野球場第1試合(午前9時)で高田と猪川が対戦。横田は三陸総合運動公園第1試合(同)で八幡平市の松野と顔を合わせる。13日は準決勝と決勝3試合が行われる。

 初日の主な結果は次の通り。

 ▽三陸総合運動公園

城  北 76 サンダース

東  山 32 和賀東

普  代 71 US水沢

福  岡 61 松  園

猪  川 63 江刺東

 ▽住田町総合運動公園

高  田 10 上  郷

永  井 41 日  詰

千  徳 81 浜っこ

江釣子  43 一  関

 ▽平田公園野球場

久慈湊  10─8 立  根

金  沢 30 世田米

太陽の子 60 豊間根

 ▽小友グラウンド

松  野 13─3 かっし

横  田 65 吉里吉里

竹の子  75 一  戸

150607-7マクド県大会開幕②2d

初戦を制し、2回戦進出を決めた高田スポ少=住田町総合運動公園