橋げたの架設スタート、「唐桑高田道路」に整備の新気仙大橋/陸前高田

▲ 緑色に塗装された橋げたの設置がスタート=陸前高田

 三陸沿岸道路「唐桑高田道路」の区間内に整備される新気仙大橋(仮称)の橋げた架設が23日から、陸前高田市矢作町大嶋部付近の気仙川上で始まった。作業は今年11月末まで。橋げたの塗装は、一本松などが描かれている市のロゴマークに合わせた緑色で彩られる。

 

 全長438㍍、作業は11月末まで

 

 橋げた架設は、上部工工事の一環。橋の長さは438㍍で、幅員は12㍍。横河ブリッジ仙台営業所(宮城県仙台市)が受注している。
 現地では6基の橋脚が立ち、その間に橋げた設置工事時に支える「ベント」が立つ。同日は午前から橋げたの搬入、組み立てが行われ、午後3時ごろからクレーンによる橋げたの設置が始まった。
 この日設置した鋼の橋げたは、1ブロックの長さが約10㍍。大阪府内の工場から石巻港(宮城県)までは海上輸送、同港から陸前高田まではトレーラーで運び込んだ。現地で2ブロックをつなぎ合わせ、クレーンで吊り上げる作業が行われた。
 橋げたの塗装色は、市の公認ロゴマークと同じ緑色。ロゴマークには「1PPONMATSU」の文字や奇跡の一本松などがデザインされ、名刺やピンバッジなどで活用されている。
 同営業所によると、鋼の橋げたは53ブロックあり、基本的には矢作町側から陸前高田インターチェンジ(IC)方向に順次設置する。
 工事に伴い、橋脚に近い市道今泉下矢作線では27日(月)から8月1日(土)の午前9時から午後5時までの間、1日5回程度約10分の通行止めを実施する。

 付近を通るドライバーには国道45、340、343号などで迂回するよう呼びかけている。
 唐桑高田道路は、唐桑北IC(仮称)から高田道路に接続している陸前高田ICまでの約10㌔。宮城県側は2㌔、岩手県側が8㌔で住宅地となる今泉地区の高台付近などを通る。平成30年度の供用開始を目指している。