新副市長に長谷部氏、国土交通省から起用/陸前高田
平成27年7月30日付 1面
市議会臨時会で可決
陸前高田市議会臨時会は29日に開かれ、8月からの新副市長に国土交通省離島振興課長補佐を務める長谷部智久氏(37)の選任を求める議案が当局から出され、同意した。市では3日(月)に就任式などを予定している。
当局からの提案は人事案件、市道路線認定、工事変更請負契約締結が各1件と、一般会計と介護保険特別会計の両補正予算。任期満了に伴う副市長の選任について戸羽太市長は「円滑な事業推進や国、県との連絡調整などの観点から、引き続き国の職員から選任したい。さまざまな事業を進めてきた長谷部氏は、私と心を一つにし、復興に努めていただける副市長として適任である」と語った。
一方、あす31日で退任する久保田崇氏(39)は、臨時会後の市議会全員協議会で退任あいさつ。「大変多くのことを学び、これまでで最も濃密な4年間を過ごした。この状況での退任は心苦しくもあるが、新しい副市長は大変専門性が高い方である。思い出深い陸前高田には、ちょくちょく戻り、復興の状況や皆さんに会うのを楽しみにしていきたい」と述べた。
久保田氏は静岡県掛川市生まれで内閣府出身。平成23年8月1日付で就任以降、復旧・復興事業の着実な進展や「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」の推進、積極的な情報発信などに尽力した。
長谷部新副市長の略歴は次の通り。
【長谷部智久氏の略歴】
平成15年国土交通技官採用。国土交通省道路局地方道・環境課道路交通安全対策室生活空間係長、北海道開発局室蘭開発建設部道路第2課長補佐、同部道路整備保全課長補佐、同局小樽開発建設部道路計画課長、同局建設部道路計画課長補佐を経て、25年4月から同省国土政策局離島振興課長補佐。名古屋工業大学大学院工学研究科博士前期課程修了。静岡県出身。昭和52年10月25日生まれ。現住所は東京都葛飾区小菅。