議長に伊藤氏3選、副議長は及川氏に/陸前高田市議会
平成27年9月19日付 1面

改選後初の臨時会

清水幸男監査委員

及川修一副議長

伊藤明彦議長
改選後初となる陸前高田市議会(定数18)の臨時会は18日、市役所議場で行われた。正副議長選挙が行われ、議長は伊藤明彦氏(60)=5期、新志会、矢作町=が3選。副議長は及川修一氏(59)=同、新風、小友町=の初就任が決まった。議員からの監査委員には清水幸男氏(67)=3期、新政会、広田町=の選任に同意した。
議場では、臨時会に先立ち議員懇談会が行われ、申し合わせに沿って前日までに正副議長選に立候補意思を示した各議員が所信表明に臨んだ。議長選挙には伊藤氏と、翔英会会派の会長を務める大坂俊氏(64)=2期、気仙町=が立候補した。
大坂氏は「議会基本条例の検証、土地区画整理事業に重点を置いた復興対策特別委員会運営を」などと訴え、伊藤氏は「被災された市民に寄り添いながら再び議長を務めさせてほしい。開かれた議会を目指したい」と語った。副議長選立候補は及川氏のみで、前任期では副議長が委員長職を務めた同特別委運営などへの意欲を示した。
臨時会では、立候補意思を示した以外の議員に対しても投票できる。両選挙とも単記無記名投票で行われ、議長選は伊藤氏14票、大坂氏4票。副議長選は及川氏11票、新政会の会長を務める清水氏が6票、無効票1票だった。
第20代となる伊藤議長は前議長死去に伴い、23年8月から約1カ月間、第18代議長に就任。前任期では4年間第19代を務めた。3代にわたる議長は、昭和30年1月からの初代以降約8年間職責を果たした菅野文吾氏=気仙町=以来2人目となる。
引き続き、総務、教育民生、産業建設の各常任委員会と、議会運営委員会の委員、正副委員長を決定。任期満了に伴う議員からの監査委員には、清水氏の選任に同意した。
気仙広域連合議会、岩手沿岸南部広域環境組合議会、県後期高齢者医療広域連合議会、陸前高田市及び大船渡市営林組合議会の議員選出も実施。議長の指名推薦で各議員が決まった。
当局から提出された教育委員会委員の任命では、新任で現在陸前高田商工会理事などを務める遠藤健司氏(49)=小友町=の選任に同意。各常任委員会と議会運営委員会の構成(◎は委員長、○は副委員長、カッコ内は所属会派)、各議会議員は次の通り。
▽総務常任委員会=◎清水幸男(新政会)○畠山恵美子(翔英会)菅野定(新風)菅原悟(新志会)福田利喜(創生会)藤倉泰治(日本共産党)
▽教育民生常任委員会=◎大坪涼子(日本共産党)○鵜浦昌也(創生会)蒲生哲(新政会)丹野紀雄(翔英会)菅野稔(新志会)及川修一(新風)
▽産業建設常任委員会=◎大坂俊(翔英会)○佐々木一義(創生会)三井俊介(新風)中野貴徳(無会派)伊勢純(日本共産党)伊藤明彦(新志会)
▽議会運営委員会=◎菅原悟、○大坂俊、菅野定、清水幸男、藤倉泰治、福田利喜
▽気仙広域連合議会議員=三井俊介、畠山恵美子、佐々木一義、菅野稔
▽県後期高齢者医療広域連合議会=及川修一
▽岩手沿岸南部広域環境組合議会=中野貴徳、伊勢純、福田利喜
▽陸前高田市及び大船渡市営林組合議会=丹野紀雄、菅原悟、大坪涼子、清水幸男、福田利喜、及川修一
副議長、監査委員の略歴正
伊藤明彦議長(いとう・あきひこ)平成11年に市議選初当選。15年議会運営委員長、19年議会副議長、23年東日本大震災復興対策特別委員長、23年第18代、同第19代議長。亜細亜大卒。農業。矢作町字袖野86の8、60歳。
及川修一副議長(おいかわ・しゅういち)平成11年に市議選初当選。15年教育民生常任委員長、21年議会報特別委員長、23年市監査委員、25年教育民生常任委員長。専修大卒。市議会議員。小友町字鳥越12の1、59歳。
清水幸男監査委員(しみず・ゆきお)平成19年に市議選初当選。21年教育民生常任委員会副委員長、23年産業経済常任委員会委員長、25年市政調査会副会長。大船渡工高卒。漁業。広田町字六ヶ浦108の18、67歳。