副市長の補佐目的の「統括監」ポスト新設、佐藤復興局長が就任へ/大船渡市

150919-2新ポスト統括監

佐藤統括監

 大船渡市は18日、10月1日発令の職員異動を内示した。復興事業加速や地方創生関連業務などへの重点的対応をとるため、現在は1人体制となっている副市長を補佐する「統括監」職を新たに設置。佐藤高廣災害復興局長の登用が決まった。
 同市では東日本大震災があった平成23年の12月、復興計画登載事業の着実な推進に向け、条例改正で副市長定数を「2人以内」と改め、24年4月から元市職員の金野周明氏に加えて国土交通省出身の角田陽介氏を任命し、2人体制をとってきた。
 今年3月末で金野氏が退任して以降、現在まで角田氏1人体制となったが、復興事業がピークを迎え地方創生関連業務も加わるなどした中、市では「引き続き2人体制が必要であり、人選に努めていくが、一方では選任に至らない場合の庁内体制についても検討を深めていきたい」(戸田公明市長)としてきた。
 今回、設置が決まった統括監の職務は「市長および副市長の命を受け、政策および企画の立案に参画し、部下職員を指揮監督する」となる。身分は一般職。執務室は本庁舎2階の旧副市長室となり、企画政策部秘書広聴課が事務補助を担当する。
 これによる異動では佐藤氏含め5人が対象で昇任は4人。後任の災害復興局長には志田広記税務課長が昇任する。辞令交付は30日に行われる予定。
 異動内容、統括官と部課長級の略歴は次の通り。
 ▽統括監(災害復興局長兼被災跡地利用推進室長兼大船渡駅周辺整備室長)佐藤高廣=昇任▽災害復興局長兼被災跡地利用推進室長兼大船渡駅周辺整備室長(総務部税務課長)志田広記=昇任▽総務部税務課長(生活福祉部地域福祉課長)熊澤正彦▽生活福祉部地域福祉課長(同課長補佐)三上護=昇任▽同課長補佐(同課係長)伊藤晴喜=昇任
 【略歴】
 ▽佐藤高廣統括監(さとう・たかひろ)昭和56年採用。平成6年係長、14年課長補佐、20年財政課長、22年企画調整課長、23年災害復興局長。赤崎町出身。山形大卒。赤崎町後ノ入。57歳。
 ▽志田広記災害復興局長(しだ・ひろき)昭和56年採用。平成6年係長、15年課長補佐、23年税務課長。赤崎町出身、東北学院大卒。赤崎町字山口。56歳。
 ▽熊澤正彦税務課長(くまざわ・まさひこ)昭和53年三陸町採用。平成10年係長、23年保健介護センター所長、26年地域福祉課長。三陸町綾里出身。大船渡高卒。三陸町綾里宮野。56歳。
 ▽三上護地域福祉課長(みかみ・まもる)昭和60年採用。平成11年係長、22年課長補佐。大船渡町出身。東北学院大卒。日頃市町長安寺。52歳。