就任から間もなく1カ月、田村誠県議会議長に聞く
平成27年10月8日付 1面
復興への努力 次へつなぐ、議会運営は公平・円滑に
9月の任期満了に伴う改選があった県議会。同17日に行われた臨時会で、大船渡選挙区選出で第一会派「改革岩手」(16人)所属の田村誠氏(67)=大船渡市赤崎町、民主党5期=が新議長に就任した。復旧・復興の進展や県土の均衡ある発展に向け、市議も含めて35年という豊富な政治経験に基づく円滑な議会運営の手腕に期待が高まる。県議会トップとしての決意を聞いた。(聞き手・千葉雅弘)
──議長選は48票中、自身が24票、工藤勝子氏(自由民主クラブ、遠野選挙区)が22票、木村幸弘氏(社民党、花巻選挙区)が2票だった。この結果も受け、どのような姿勢で議会運営に臨むか。
田村 公平・円滑な議会運営が第一義。僅差だったということもあり、少数会派や1人会派の意見を尊重しながら、民主的な運営をしていかねばならないと考えている。
常任委員会や特別委員会など、それぞれの持ち場・立ち場で議論をしていただきながら、それを持ち寄ってもらい、より内容の濃い施策となるよう心がけたい。
──気仙からの県議会議長就任は3人目。議長席に座った時の感想は。
田村 ただただ緊張した。いざ腰をおろすと、選挙していただいた皆さんの顔が見え、県議としての4期16年のさまざまな思いが去来するとともに、これからいよいよだぞという気持ち、歴史ある岩手県議会を着実に発展させねばならないという責任感が瞬間的にわき上がった。
──沿岸復興をはじめ山積する課題への対応をどう考えているか。
田村 災害公営住宅や各種インフラの整備が山場を迎えている。これまで通り復興最優先で取り組み、安全・安心なまちづくりを進めねばならない。
同時に、復興需要がここ3、4年で大方決まってくると見られており、いかに次につないで地域の活性化を図っていくかが問われている。多様な業種の方々が、震災後の応急対応や復旧、その後の地域発展のための努力を無駄にすることがあってはならない。
そのために、気仙選出の県議としては、かねて訴えてきた「浜がよければ陸(おか)もよい」を体現することが必要だと考える。
特に、東北横断自動車道に接続する遠野・大船渡連絡線を一日も早く実現することに意を注いでいきたい。
並行して水産業の販路回復、新たな雇用の確保、工業団地を早期に活用できるような企業誘致、高齢の施設入居待機者解消など、引き続き力を入れなければならない課題はたくさんある。より一層重みを増す人口減少に対する取り組みをいかにとるべきか、知恵をしぼり出し合っていく。
──就任から間もなく1カ月。どのような毎日を過ごしているか。
田村 大船渡に帰る時間もないぐらい県内各地を飛び回っている。定例会も始まって各種の説明などもあり、30分刻みのスケジュールで動いている。あいさつ回りは一段落し、徐々にペースをつかんできたと実感しているが、「なれ」からのミスが出ないよう、気を引き締める。
──時間があればやりたいことは。
田村 いまは何よりも議会中心のことが頭に浮かぶ。議長としてなすべきことの勉強を積み重ねたい。きょう(インタビュー当日)は臨時議会以降、久しぶりに大船渡に戻ってきた。たまった洗濯をこなしたり、犬の散歩をしたりで、いい切り替えになった。
──気仙地区の皆さんにメッセージを。
田村 皆さんの支えがあって、県議会議長という要職に就かせていただいた。気仙地域の発展のためにも、誠心誠意、多様なご意見を拝聴しながら、持てる力を尽くしていきたい。(10月4日、同氏事務所で)
【田村誠氏プロフィール】昭和23年8月24日生まれ、大船渡市赤崎町出身。大船渡一中、東北電力学園卒。東北電力勤務、大船渡市議5期などを経て、平成11年県議初当選し連続5選。今年9月の改選後の臨時議会で議長就任が決まった。大船渡市赤崎町字宮野10の2。67歳。






