すみたっ子給食提供へ、食いくプロジェクト/住田町

▲ 住田産食材を豊富に用いた「すみたっ子給食」を11月1日の産業まつりで限定提供へ(写真は秋のすみたっ子給食)

 産業まつりで限定60食

 

 住田町の食いくプロジェクト推進委員会は20日、町役場で第6回会議を開いた。この中では、町内の学校、保育園に旬の住田産食材をふんだんに用いたメニューを提供する「すみたっ子給食」を一般向けに実施することなどを決定。給食は11月1日(日)の産業まつりにおいて限定60食を希望者に有料で提供するもので、食育推進事業などのPRを図っていく。

 同プロジェクトは、町が進めてきた食に関する多様なソフト事業を磨き直し、新しい取り組みも展開しながら食育を推進するもの。推進委は庁内関係課の担当職員と、県産業創造アドバイザーの大滝克美氏による11人で構成している。

 この日の会議には、委員8人が出席。前回会合を振り返ったあと、すみたっ子給食、すみたっこ米ブランド、住田オリジナル弁当、住民によるワーキングチーム「す~みん」の取り組みなどについて、それぞれ進ちょく状況を確認するとともに今後の進め方を話し合った。

 このうち、すみたっ子給食の取り組みでは、産業まつりで一般に給食を提供する事業を企画。すみたっ子給食を核とした多様な食と食産業への展開を図るとともに、町内外への食育推進事業の発信・周知を目的に行う。町食生活改善推進協議会と大船渡地方農業振興協議会が協力する。

 当日は、保健福祉センター研修室に「すみたっ子給食」レストランを開設。メニューは、同11日(水)予定の「秋のすみたっ子給食」で提供する「住田産新米のご飯」「実りの秋のさつま汁」「ありすポークの特製メンチカツ」「りんごと白菜のヘルシーサラダ」「牛乳」に、夏の給食で好評だったフライドチキン「すみチキ」が加わる。

 今年は町制施行60周年であることから、限定60食を用意。料金は1食300円。

 当日午前10時から同センター前広場のテントで専用の食券を販売し、同11時から午後1時30分までレストランで提供する。予定数がなくなり次第、終了となる。

 委員らは、「アンケートやレシピ提供はどうするか」「正規の1食当たり費用を示した上で300円とした方がいい」などと意見を交換。今後の展開も話題に上り、「給食レシピの中から加工品ができれば」「今回の一般提供が好評であれば、食改の取り組みとして年に何回か提供できる場があってもいい」といった声が寄せられた。

 この日は推進委終了後、世田米の泉田家弐番蔵で「す~みん」の第4回会合も開催。町内産食材を使った商品16種類を集めての「食べる会」が行われ、委員9人が実際に各商品を食して感想や意見を述べ合うとともに、今後の取り組みを話し合った。