あすまで、第43回住田町文化産業まつり開幕(別写真あり)

▲ 町制60周年記念事業となる「文化産業まつり」が開幕し、町内の小中高校生が「文化発表会」を展開=農林会館

 第43回「住田町文化産業まつり」は30日、農林会館などで開幕した。平成27年度は町制施行60周年記念事業としての開催となり、初日は文化まつりの展示部門が始まり、ステージ部門では小中高連携文化発表会を展開。世代を超えた町民の文化、趣味活動の成果が一堂に会し、町の記念すべき節目を彩る内容となっている。まつりは11月1日まで開催。主催者側では、多くの来場を呼びかけている。

 

 町制60周年の節目彩る

 

151031-7文化産業まつり開幕展示2d

「御所湖川村美術館移動美術展」などの展示部門も多彩に=住田町役場

 文化産業まつりは、町の芸術文化や農林商工業の振興などを目的とした住田の秋を彩る恒例の催し。農林会館玄関前で行われた開会式には、関係者や町内の児童生徒ら約500人が出席した。

 多田欣一町長と実行委員長の菅野剛芸術文化協会長は、今年が町制60周年を記念するまつりであるとして

、「素晴らしいまつりになるよう期待したい」とあいさつ。関係者や有住小6年の千葉健斗君らがまつり開幕を告げるテープカットを行った。

 同館大ホールでは、ステージ部門の皮切りとなる「小中高連携文化発表会」を開催。町内の4小中学校と県立住田高校の生徒ら約380人が参加し、合唱や吹奏楽演奏、各種発表を繰り広げた。中学生による海外派遣事業発表では、参加した1期生4人が英語で報告を行い、研修の成果を披露した。また、陸前高田市出身の声楽家・菅野祥子さんが会場に駆けつけ、子どもたちにエールを送った。

 同館と社会体育館、町役場では、「文化展」「児童生徒作品展」「木工作品展」を実施。小学生から一般までの絵画や手芸、生け花、書、木工工作など、約1700点が展示されている。

 役場町民ホールでは、恒例の「御所湖川村美術館移動美術展」と「登米伊達黎明展」が開幕。美術展では「東ヨーロッパ現代絵画巨匠展」をテーマに、絵画や彫刻34点を紹介している。登米伊達黎明展は「刺繍の世界~百足(ももたり)コレクション~」として、登米伊達家16代当主・伊達宗広氏が百足(太田)しめ氏から譲り受けた手製の刺繍やその原画70点余りを通じ、伝統技術の素晴らしさを伝えている。

 中央公民館図書室では期間中、「図書まつり」を開催。中高生へのおすすめ本展示を行うほか、図書を借りた利用者には町のPRキャラクター・すみっこのしおりを配布する。1日にはすみっこ絵本の読み聞かせ会、図書カフェも予定している。

 31日は、午前9時30分から農林会館で「全国民俗芸能学会住田大会」の研究発表やシンポジウムを開催。一般の聴講を歓迎している。

 1日午前9時からは、同館駐車場などで産業部門の「産業まつり」を、同館大ホールでは「芸能まつり」を実施。同館では、各階エントランスホールで健康づくり、かっこう花、マイナンバー相談、みらいかなえの各コーナーを設け、多目的ホールでは同10時から午後3時まで「表千家方掬会菊田社中・お茶会」を開く。