住田の魅力を存分に、多彩な催しでにぎわう/第21回産業まつり(動画あり)

▲ 来年のいわて国体でデモンストレーション競技となるクッブを用いたゲームなど多彩なイベントが行われた「すみた産業まつり」=住田町

 第43回住田町文化産業まつりの産業部門「すみた産業まつり」(同まつり実行委員会主催)は1日、町農林会館駐車場などで開かれた。町制施行60周年記念事業としても位置づけられた今回、会場では農林商工の多彩なイベントを展開するとともに、地元の農産物や特産品、さまざまな加工品などを販売。町内外から約3000人が来場し、住田の魅力を存分に満喫して楽しいひとときを過ごした。

 産業まつりは実りの秋を祝うとともに、出展者と来場者の交流を図り、町内外に広く町の店舗や産物をPRして販売促進と産業振興を図ろうと毎年開催。この日は朝から気持ちのいい青空が広がり、地域住民や観光客らが来場した。

町内外の店舗、団体が参加して自慢の品々を販売=同

町内外の店舗、団体が参加して自慢の品々を販売=同

 開会式では多田欣一町長が「今年は世田米町、上有住村、下有住村が合併して住田町が誕生してから60周年の節目。収穫の喜びとともに、この1年間町内で産業活動をしてきた成果を皆さんに見ていただきたい。楽しい素晴らしいまつりになるよう祈念する」とあいさつ。テープカットともちまきでまつりの開幕を告げた。
 会場には飲食、物販、産直、軽トラ・キッチンカーの各コーナーが設置され、町内外から31の店舗、団体が出展。農産物や特産品、加工品、日用品、軽食などを販売し、来場者らは各店舗をじっくり回ってお目当ての品を買い求めた。
 東日本大震災発生以降、住田を拠点に毎年被災地でボランティア活動に取り組むトヨタグループも3年連続で参加。ボランティアメンバーらがまつり運営などに携わったほか、オリジナルグッズの販売、平成23年6月にドイツ・ニュルブルクリンク24時間耐久レースの会場で発表された「GRMNスポーツハイブリッドコンセプトⅡ」の展示を行い、来場者らの注目を集めた。
 参加型による農林商工の各種イベントも好評。「クッブでビンゴ」「体内時計─ジャスト60秒」「ぞうり飛ばし」「農業○×クイズ」が繰り広げられ、「サイコロゲーム」では町制施行60周年に合わせてサイコロで6の目が出たら卵60個が当たることから、挑戦者による長蛇の列ができた。
 中学生や大人も参加したぞうり飛ばしで優勝した大和田大和君(世田米小学校4年)は「ぞうり飛ばしに出ようとまつりに来て、1位になれてよかった。まつりは楽しい」と話し、喜んでいた。
 このほか、会場では豪華景品が当たるスタンプラリー抽選会やアツモリソウ栽培講習会、農業委員会によるそば打ち体験試食会、郷土芸能・下在大名行列などを展開。保健福祉センターでは、町内の保育園、学校で提供される「すみたっ子給食」のレストランが設けられ、世代を超えた80人が地元産食材を使ったメニューに舌鼓を打った。