「世界一の技術学びたい」紺野選手(2年)アーチェリーで韓国遠征/住田高

▲ アーチェリーの県強化選手として18日から韓国遠征に臨む紺野選手㊧=住田町役場

 県立住田高校のアーチェリー部で男子主将を務める紺野尚之選手(2年)は18日(水)から、県アーチェリー協会による日韓交流事業に参加する。県内から選ばれた強化選手の一人として、20日(金)から3日間、韓国で開かれる韓・日親善交流大会に出場。紺野選手は「韓国アーチェリーの競技力は世界一。たくさんのことを学んできたい」と意欲を見せている。

 日韓交流事業は、両国のスポーツ交流を実施することにより、相互理解と友好親善を深めるとともに、日本のトップクラス、世界レベルの選手との交流を通して選手らの意識を高め、今後の競技力向上を図ろうと実施。県大会などで活躍する高校生の男女5人ずつ、合計10人の選手が選ばれた。

 同校からは唯一、紺野選手がメンバー入りを果たした。世田米中学校出身の紺野選手は高校の体験入学でアーチェリーの面白さを感じたといい、入学後、競技に取り組み始めた。2年生になってからは先の県高総体で個人5位、県新人戦では同2位と好成績を残し、ミニ国体にも出場した。

 これらの活躍が評価され、今回の遠征メンバーに選出。韓国への出発を前にした13日には、楳原健校長、アーチェリー部顧問の金友和教諭とともに町役場を訪問し、多田欣一町長と菊池宏教育長に決意表明した。

 紺野選手は「技術向上のため、たくさんのことを学んできたい。岩手の選手団だけではなく、全日本の強化選手とともに交流試合に参加する予定。世界や日本のトップ選手と交流してたくさんのことを学び、後輩たちにも還元して住田高校をさらに強くしたい。来年のいわて国体で活躍できるよう頑張りたい」と誓った。

 多田町長は「住田高伝統のアーチェリーを守り育てることは素晴らしい。韓国へ遠征してさらに技を磨き、さらにいわて国体への出場に結びつけてほしい。成果があるよう期待したい」と激励した。

 紺野選手は18日に出発し、7日間にわたる遠征に参加。「韓国へ行くのは初めてだが、世界でもトップレベルの選手と試合できるので自分の実力を試したい」と意気込みを話している。