大船渡舞台にドラマ、松下奈緒さん主演で来年2月放送/NHK

▲ NHKが大船渡を舞台にしたドラマの制作開始を発表。三陸鉄道や海の幸などの魅力を盛り込む(写真は恋し浜駅)

 NHKは19日、大船渡市を舞台にしたテレビドラマ「恋の三陸 列車コンで行こう!」の制作を始めたと発表した。主演は松下奈緒さん。放映は来年2月から全3回の予定。復興へと向かう大船渡や三陸の魅力を広く発信する機会として期待される。
 NHKでは東日本大震災後、被災地応援の意も込めて東北を舞台としたテレビドラマを制作、放映しており、今回もこの一環。
 大きな被害から復活した三陸鉄道南リアス線。これを活用して行われる婚活イベントを軸として、三陸の海の幸や人々の温かさなどを織り交ぜた、グルメあり、恋愛ありのハートフルドラマになるという。
 震災から5年目の「西大船渡市」が舞台。主人公は市役所務めで男女に出会いの場を提供する「列車コン」イベント担当者の女性。人気女優の松下さんが演じる。
 このほか、主人公の義兄は安藤政信さん、母は松坂慶子さん、同僚にお笑いコンビ・南海キャンディーズの山崎静代さんといった豪華キャストを配し、陸前高田市出身の村上弘明さんも出演する。
 コメディーの要素もふんだんに取り入れたドラマになるといい、「取材の際、被災を受け止め力強く前に進む皆さまの笑顔に力をいただくとともに、思い切り笑えるドラマが見たいとの声も耳にした」と同局広報部。
 収録は12月上旬から来年1月中旬にかけ、市内や関東のスタジオで行うという。全3回の放送はNHK総合で2月27日(土)スタート。毎週土曜午後10時から同44分。
 ドラマ制作開始は19日に開かれた市の定例記者会見でも話題に上がり、戸田公明市長は「大船渡の景観や元気な人々を直接、間接的に取り入れてもらえることに期待したい。大船渡の名前が全国に広がるきっかけとなり、たくさんの人に足を運んでいただければ」と期待を寄せていた。