まちの交流拠点 装い新た、サン・リアがリニューアル/大船渡

▲ 神事でリニューアル後の盛況を願う門田理事長ら関係者=盛町サン・リア

 協同組合・南三陸ショッピングセンター(門田崇理事長)が開設する大船渡市盛町のショッピングセンター「サン・リア」の全面改装工事がほぼ完了し、20日午前9時にリニューアルオープンを果たす。開店から30年の節目にあたり、安心・安全・快適の向上を図ったもの。組合では19日に竣工式を実施し、「商業とコミュニティー機能が一体となったまちの交流拠点として、一層地域の皆さんに親しまれるよう努めたい」と意欲も新たにした。

 

 きょう9時オープン、設備や店舗を全面改装


 サン・リアは昭和60年11月に開店。地域密着型のショッピングセンターとして親しまれ、今年で30周年を迎える。平成23年3月11日の東日本大震災大津波による浸水被害は免れ、1階で食料品を扱うジョイスがいち早く〝青空販売〟を行い、その後は被災した大船渡商工会議所や銀行支店の仮店舗を受け入れるなど、商業復旧の拠点としても大きな役割を担ってきた。

安全・安心・快適を合言葉に改装された店内=同

安全・安心・快適を合言葉に改装された店内=同

 今回の改装は、全国中小企業団体中央会による25年度中小企業活路開拓調査・実現化事業を活用してリニューアル計画策定の取り組みを進めるなどしたうえで、行ってきたもの。
 安心・安全・快適を重点とし、▽エレベーターの耐震化基準適合▽子どもや高齢者にも優しいトイレの整備▽床のじゅうたんカーペット化▽駐車場照明のLED化▽無線インターネット接続環境整備──などを展開。総事業費は約5億円で、中小企業庁などの補助金を導入した。店舗の全面的改装や配置換えも実施。6店が新規に出店する。
 リニューアルオープンを前にした19日は、店内いこいの広場で竣工式が行われ、関係者や来賓など約60人が出席。
 神事で門田理事長らが玉ぐしをささげるなどし、無事の完成に感謝しながら開店後の盛況を願い、会場を近くの浦貞に移して祝賀会も開いた。
 門田理事長は「2年半がかりで準備を進め、オープンを迎えることができ、多くの協力に感謝している」と感慨深げ。「大型店の競合や少子高齢化が進む中、10〜20年先を見据え、家庭でも職場や学校でもない第3の居場所づくりをテーマにした。商業とコミュニティーの機能が一体となったまちの交流拠点として、一層親しまれる場所にしていきたい」と話していた。
 20日から23日にかけては記念イベントを開催。初日の20日は、一日店長としてふじぽんさんを招く。午前8時40分から正面入り口で大抽選会参加券を配り、9時にはハト風船を飛ばして開店を告げ、先着500人に紅白の「甘ホタテ」をプレゼントする。
 店舗などの配置は次の通り。
 【1階】
 ジョイス大船渡店、高瀬/小麦の丘(和洋菓子・ベーカリー)、さんさんらんど(ゲームコーナー)、夢茶房(軽食)、セラリア(陶器・ギフト)、千葉薬局、パール化粧品、ミートショップこぐち、物産館、サンフラワー、佐倉里スポーツ
 パティズ(雑貨、新規出店)、ブックボーイ、イワマ靴店、佐卓園(お茶)、岩手ブライダルセンター(婚礼衣装、新規出店)、ジェイ(クリーニング)、ぱるドぱる(美容)、サンリア案内所、県交通大船渡営業所サンリア販売所センター、ATM(岩手銀行・北日本同・東北同・気仙沼信用金庫・JAバンク・ゆうちょ銀行)
 【2階】
 えちご家(飲食、新規出店、後日オープン)、カレーハウスビー(同、後日オープン)、ぺんぱる(文具)、盛田カバン店、エルビラ/マミーランド(衣料)、あんでる(手芸・衣料)、亜香紫矢(衣料)、ぽえむ(雑貨)、ミーツサンリア店(100円ショップ、新規出店)
 シュシュ(衣料、新規出店)、ヤマカ塩七(仏壇・仏具)、夢屋(デジカメプリント・フォトスタジオ)、タカギ(時計・宝石)、ギフトプラザクレール、メリーメイク/ミュー(衣料)、ダイマル(同)、バーギー(同)
 ぴーたーぱん(玩具・雑貨)、寝具のにしやま、あおやまびじん(エステ、新規出店)、岩手旅行社、ヤマハ音楽・英語教室、催事場、NPO法人こそだてシップすくすくルーム、大船渡市市民活動支援センター