「けせん第九」練習本格化、1月31日の本番に向け/大船渡

▲ 岩村さん㊨の指導を受けながら練習に熱を入れる出演者ら=大船渡町

 来年1月31日(日)に大船渡市民文化会館で開かれる「けせん第九」コンサート(けせん「第九を歌う会」inおおふなと実行委員会など主催)に向け、出演者らによる練習が本格化している。23日に同市大船渡町の大船渡保育園で行われた練習では、本番でタクトを振る指揮者・岩村力さんが指導を行い、楽曲の完成度を高めた。

 

 指揮者・岩村さんが指導

 

 ベートーベンの名曲『交響曲第9番』(第九)を歌う同コンサートは、平成21年に市民文化会館の落成を祝した第1回以来、2~3年ごとに開催。けせん第九合唱団のほか地元の中高生、県内外の愛好者らが数百人規模で集まり、壮大なコーラスの調べで地域に感動を届けている。

 23日現在で200人ほどの出演が決まっている中、同日の練習には約120人が参加。各指揮者コンクールで多くの入賞歴を持つ、㈱アスペン所属の岩村さんも初めて顔合わせし、合唱指導を行った。

 練習では、ドイツ語の歌詞の発音や、ソプラノからベースまで各パートの音量バランス、ハーモニーの構成などについて細かく確認。ピアノ伴奏に合わせ、岩村さんが自ら指揮を振った。

 練習中の出演者らは、穏和な雰囲気で接する岩村さんにすぐ打ち解けつつ、難易度の高いさまざまな課題を克服しようと終始真剣な表情。ダイナミックな動きで曲の緩急を表現する岩村さんの指揮に応えるため、メモをとりながら今後の特訓に備えた。

 岩村さんの指導は本番までにあと2回行われる。岩村さんは「まだまだ直さなければならないところはあるが、今回で出演者のみなさんのやる気を感じることができた。みんなで気持ちが通った演奏を目指したい」と話していた。

 本番では、仙台フィルハーモニー管弦楽団のほか、土井尻明子さん(ソプラノ)、菅野祥子さん(アルト)、澤田薫さん(テノール)、小原一穂さん(バリトン)も共演。午後1時開場、午後2時開演となっている。

 チケットは12月2日(水)から発売開始。入場料は全席自由で2500円。プレイガイドは、気仙両市のマイヤ各店、大船渡市のサンリア、市民文化会館、Yショップきさいん(綾里)、東海新報社、住田町のスーパーマーケット八兆屋。

 チケットに関する問い合わせは事務局(℡080・2839・3944)へ。