高校再編案に地域の声を、15日に気仙地区説明会/県教委が意見募集

160113-1面・高校再編案 県教委は「新たな高校再編計画」(平成28~37年度)の案を公表し、パブリックコメントを実施している。12日からは県内9ブロックでの地域説明会を始めた。気仙では15日(金)午後6時から大船渡市立根町の県立大船渡東高校で開く。少子化進行下での再編の進め方について地域の意見を求めている。
 本県の中学校卒業者数は昭和39年3月の4万369人をピークに減少を続けている。平成27年3月では1万2088人で、同37年3月には9800人ほどになると見込まれ、高校標準法で定める1学級40人に換算すると、およそ57学級分の減少に相当する。
 県教委ではこの中、今年4月に再編計画指針となる「今後の高校教育の基本的方向」を改定。これをもとに県内9ブロックで地域検討会議や意見交換会を開き、昨年12月までに再編計画案を取りまとめた。
 案は具体的な統合や学級減を盛り込む前期(28~32年度)と、その後の方向性を示す後期(33~37年度)で構成。望ましい学校規模は「原則1学年4~6学級程度」としながら、生徒数が一層減少する状況にも考慮して「最低規模は1学年2学級」、さらに統合などで近隣に高校がなくなる場合は「特例として1学級でも存続させる」と方針付ける。
 これにあてはまった場合でも、教育の質維持の観点から入学者数が2年連続で20人以下となった場合は、その翌年度から募集を停止し統合するなどとしている。
 気仙地区は、前期は進学と就職のいずれにも対応できる現在の4校体制を維持する一方、中学校卒業予定者数が28年度の562人から32年度475人に減少する見込みも踏まえた学級再編を実施する方針。
 大船渡は30年度、高田は32年度にそれぞれ普通科1学級を減らし、大船渡東は機械と電気電子の2学級ある工業学科を再編して1学級とする考え。1学年1学級となっている住田は「入学者数が2年連続で20人以下となった場合は統合」が適用されることとなる。
 説明会は誰でも参加可能で、案を説明したうえ意見を聞く。参加受付は午後5時40分から。資料は当日配布するほか、県教委ホームページからも入手できる。パブリックコメントの締め切りは2月12日(金)。
 問い合わせは県教委学校教育室高校改革担当(℡019・629・6205)へ。
 気仙地区の計画案は別表の通り。