気仙でも橋名板やトンネル歴板の盗難相次ぐ、12カ所で被害確認

▲ 気仙でも橋名板やトンネル歴板が盗難被害に(写真は住田町の一ノ渡大橋)

 奥州市などの県南地域を中心に、橋梁の擬宝珠(ぎぼし)や橋名板、トンネル歴板といった道路附属品が相次いで盗まれている事件で、被害が気仙にも及んでいることが14日までに明らかとなった。国、県、住田町が管理する同町と陸前高田市内の12カ所で、橋名板と歴板合わせて33枚がなくなっており、被害総額は約220万円。管理する各機関では警察に被害届を提出するとともに、道路パトロールによる監視強化などの対策を図っている。

 

監視強化など対策図る

 

 県内では昨年末、奥州市内の県管理橋梁で擬宝珠の盗難が発生して以降、県南広域振興局管内を中心に相次いで被害を確認。この事態を受け、県や国、各自治体ではそれぞれが管理する道路施設に被害がないか点検を行った。

 県によると、県管理分では陸前高田市、住田町を含む8市町にまたがって被害が発覚。12日時点で32カ所から109品が盗まれた。被害総額は約727万円にのぼる。

 気仙では14日現在、県、国、住田町が管理する道路内12カ所で橋名板22枚、トンネル歴板11枚がなくなっていた。大船渡、陸前高田の各市が管理する道路施設への被害は見られていないという。

 県管理分の被害は、住田町内9カ所、陸前高田市内1カ所の合計10カ所。橋名板はいずれも住田町内で、国道107号の荷沢2号橋や同397号の青金橋など5カ所から18枚が盗まれた。歴板は住田町内が同397号の小股トンネルなど4カ所で8枚、陸前高田市内は同343号の黒森トンネルで1枚がなくなった。多くが青銅製で、被害総額は約190万円。

 三陸国道事務所の管理分では、住田町内を通る仙人峠道路(同283号)の滝観洞トンネルで、標示板2枚の消失を確認。標示板は銅の合金製で大きさは縦40㌢、横60㌢あり、被害額は20万円。

 住田町が管理する上有住字土倉地内(滝観洞インターチェンジ付近)の神楽橋では、青銅製の橋名板4枚が被害に遭った。大きさはいずれも縦15㌢、横45㌢で、被害額は12万円。

 各機関では、盗難があった全個所について14日までに大船渡警察署へ被害届を提出。合わせて、道路パトロールの監視強化を図るといった盗難対策を講じている。大船渡土木センターによると、県管理分における被害個所の復旧については現時点で未定といい、「本庁と調整しながら検討していく」としている。

 同センターの遠藤拓央道路整備課長は「住民への案内などにも活用するもの。今後も被害が拡大する可能性がある。怪しい状況がないか確認の徹底と監視に力を入れる」と気を引き締める。

 道路附属品の盗難は岩手のほか、宮城、山形、福島の各県で発生。宮城県警は13日、同県内で歴板を盗んだとして住所不定、無職の男(40)を窃盗容疑で逮捕しており、ほかの盗難との関連がないか調べを進めている。